ジェフリー・チョーサーがこの作品を書いた時の英語は「中英語」と言われ、叙事詩「ベオウルフ」が書かれた8世紀に使われていた古英語とも、現在使われている近代英語とも違うという。
24の物語からなるこの「カンタベリー物語」は、当初は120もの物語を集めて作られるはずだった。
なんらかの理由でそれが、24にとどまることになった。
彼のこの作品は、英語で物語を書く、という文化的な広がりをイギリス文学界に与えた。それまでは、「文学と言えばフランス語」「文学と言えばラテン語」が当たり前だったのだ。
英語で書かれる世界が広げられたことで、スペンサーやシェイクスピアが生まれた、と言っても過言ではないだろう。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365