いまだに子供がいようが行列ができてようが、1秒の思考もせずに「めし食い終わったらタバコを吸う」と決めて吸ってる人たちがいますけれども、おつかれさま。
「馬」と「鹿」と書いて「horse&deer」。
とりあえず「健康増進法」の一部が改正されることにより、
2020年の4月から、
1、事務所
2、工場
3、ホテル
4、旅館
5、飲食店
6、旅客運送用事業船舶
7、鉄道
8、国会
9、裁判所
は、屋内での喫煙が禁じられます。
「原則屋内禁煙」になります。
厚生労働省/受動喫煙対策
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/AA10K-0000189195.html
違反が発覚した場合、罰則(過料。50万円以下)が課せられます。
都道府県には住民からの相談窓口が設置されるので、「ウチはタバコありでこれからも変わらず行きますんで!」とイキってても通報されまくり罰金払いまくりで立ち行かなくなります。
あんまりダメだといずれ営業できなくなります。
改正健康増進法における義務内容及び義務違反時の対応について
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000338603.pdf
上の9つのうち、国会と裁判所ってそんなに行く機会ないけど、審議や裁判終わってふう〜一服ぅ、とかは帰ってやれ、ってことですね。
で、経営者の判断により、措置を選択することになるのだそうです。
つまり「どれくらいお金をかけるの?」ってことですね。
喫煙専用室などを作れば、喫煙は可能になる。
「原則禁止」というのはそういうことです。
選べる、というのは以下の3つ。
A…完全に屋内を禁煙にする。
B…喫煙専用室を作る。
C…加熱式たばこ専用の喫煙室を作る。
Bの場合、20歳以下の立ち入りも禁止です。
つまり高校生のアルバイトの人に、喫煙室の掃除をさせてもいけません。
基本的にこの改正は「望まない受動喫煙を防ぐ」を主眼にされていることなので、なんで何も考えてない中毒野郎どものせいで真面目に働いている将来ある少年少女の健康が害されなければならないのか、「仕事だから仕方がないだろ!?」というのは経営者の「暴力・暴行傷害」だと思い知れ、ということですね。
喫煙者の方々はすでにこの時点でこのブログを読むのをやめていると思われるのですが、Cの加熱式たばこ専用の喫煙室も、20歳以下の人は立ち入り禁止です。
喫煙者は、中での飲食は可です。
このあたりまで、もし喫煙者の方が読んでいるとしたら、そろそろ「なんで俺らの自由がそこまで制限されにゃならんのだ!?」と言い出す頃だと思います。
うん、わかるよ。
わかるけど、アホなの?
お前らが構わずどこでも煙をまき散らすことで、健康を害する人がいるの。
お前らは自由に吸う権利はあるけど、他人を病気にさせる自由なんてないの。
ここ、吸いながらでいいからしっかり1億回読んでね!
喫煙室(そこから煙が漏れないような措置をした部屋)さえ作れば、飲食店などの経営者は、「喫煙可能」と店外に明示することで、喫煙施設であることを確保できます。
一部のファミレスやフードコートにあるような、扉開きっぱなしあるいは自動扉になっている喫煙室、は、「ぜんぶアウト」ということです。
2019年9月1日よりグループ全店舗で敷地内禁煙実施
https://www.skylark.co.jp/company/news/press_release/2019/pk637h000001l0vu.html
経営者の方々は迷うところですね。
JTの調査でさえ「成人男性・27.8%」しかない喫煙率(実際は20%を切っているとも言われる)の日本で、2割ほどのお客様のために多大なる投資をして喫煙室を作るのか、「とりあえず飲食の間は吸わなくても…」として喫煙者に理解を求めつつ8割の人たちを顧客候補にするのか、はたまた「ウチはいつまでもふつーにタバコありで行きますんで!」とイキがって行政指導を食らうのか、3つにひとつ、というところですね。
飲食店の経営って、利益を出すためにやってるんじゃないんですか。
成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)
http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html
通報は、保健所にするんだそうです。
保健所って、飲食店の経営されてる方はご存知でしょうから、あんまり「これは、人間としての自由ですし!」なんて屁理屈こね回してると「認可取り消し」の憂き目にあってしまうので、タバコという文化を守りたい、と切に願うのであるならばしっかり法律を守る路線で行くのがやっぱり良いと思います。
えっ!?喫煙室の方が豪華で安い!?喫煙室で食べると安い!!とかならちょっと我慢しても、ケムい中に自己判断で入るお客様はいるかも知れないので、立派で最新設備が揃った喫煙室でスペシャルメニューを、というのもアリ、なんじゃないでしょうか。
喫煙者・入りたくて入る人、の健康などはどうでもよく、吸いたくもない人の煙を吸わされて病気になってしまう人を、悪から守るのがこの法改正の目的です(前述)。
すでに今年(2019年)1月24日から、「屋外や家庭などでは、喫煙を行う場合は周囲の状況に配慮」ということになっております。
歩道上に灰皿突き出して喫煙所にしてるタバコ屋とか中華料理屋とかコンビニとかは、すでにもうおかしい、ということですね。
誰に向かっての配慮かハイ、セーノ、言ってみて!!という感じ。
「配慮の足りない店長さんがいらっしゃるハラスメント的な傾向が見受けられる店舗」なんて大げさじゃなく、判断されてもしょうがない。
そして7月1日からは、
1、学校
2、児童福祉施設
3、病院
4、診療所
5、行政機関
で、「敷地内喫煙禁止」になります。
先生方も・お医者様も・市長も・知事も、休憩時間に隠れて執務室とかで吸うとかは明確な法律違反になります。
ただし「原則禁止」なので、敷地内であっても受動喫煙を防止するために必要な措置が取られた場所で得るならば、「喫煙所」を設けても良いそうです。
屋上、ですかねぇ…。
来年の4月からは「事務所」もアウトってことはあらゆる会社で、「まぁ、吸うとあれだし…」な空気ができ、上司は指導を行わなければならない、ということです。
「吸ったってバレないだろう!」となるともう、これは「お前…こころ、蝕(むしば)まれてるぞ…」の領域の話になってくるということを、強く意識したほうがいいですよね。お医者さんならそんな医者には診てもらいたくない、と素直に思います。
吸っていい場所も、あるよ!!
「喫煙目的施設」では吸っていいんです。
喫煙を主目的とする施設。
タバコの煙がダメと言う人はわざわざ行かないしそもそも20歳以下が出入りしないでしょう、という場所。
1、バー、スナックなど。
2、店内で喫煙可能なタバコ販売店。
そして
3、公衆喫煙所。
タバコ吸わない人はまず近づかない場所ですし、流出措置も取られているであろう場所、ということですね。今でもバス停とか駅前にはダダ漏れの「単なる囲い」なアホ喫煙所がありますが、ああいう場所は今後、すべて無くなります。
もちろん違反というかやっぱり法律はザルみたいなところもあるし範囲の広い法改正なので、通報って言ったって保健所の人、電話鳴り止まずメールに溢れて寝る暇なくなる増員は無理、みたいになる可能性だってあるわけですけど、まずは「受動喫煙についてなんらかの進歩があった」ということですので、何回か処罰を食らって「ああ、タバコってもう、そういう感じなんだなぁ…」と、周回遅れで気づく人らが少しでも増えれば良いのだ、と思います。
受動喫煙を防止する、ということは、余計な煙が非喫煙者の周りに不本意に行かないようにする措置をする、ということですから、それは自ずと、喫煙者に自制を求める方向になるのも当然ですよね。
それをして「禁煙ファシズム」だというネーミングで攻略しようとする恒常的な喫煙者の皆様方、いや大丈夫?ストレスためすぎじゃない?って感じですおつかれさま。
いつも喫煙を当たり前にしてる方々は「タバコ吸ってるからストレスが溜まる」という仕組みもおそらく、タバコに関する情報収拾を全然しないので知らないんですよね。
どうやら販売会社からの広告や情報しか、耳目に入ってない様子です。
そして、良識ある喫煙者の方々が勘違いされているのは、「マナーのかけらもないアホタバコ野郎を駆逐するべく努力しないといけないのは、実は喫煙者の方なのだ」という事実について、なのです。
タバコを吸うのは中毒ではありながらも合法であり個人の自由なので、守られるべき権利です。
だけど、そのせいで、少年少女のみならず赤の他人、ましてや大事な自分の家族までもが病気になるんです。
「そんなことはない」と言うならばただの無知なので、知ってる人に聞いてみてくださいね。
そんな状態を防ぐためにはタバコを吸う人の意識が高まることが最も素晴らしい。
だけど現状、タバコ吸ってる人の意識というのは凄まじく低い。
「何が悪いんだ」
「売ってる方が悪い」
「何をしようが俺の自由」
「昔から吸ってるから大丈夫」
みたいなことを真顔で常々おっしゃっているようなので、法改正して「お金に換算してあげる」しかない、という遠回りな方法がとられてるんですね。
それは罰金50万円、というだけでなく「わかる?喫煙しせつをつくるってわりとお金かかるよ?どうする?つくる?やめとく?つくっても違反してたら毎回50まんえんだよ?どうする?タバコ買うお金のこる?ひとりで帰れる?大丈夫??」と言ってあげてるということですね。
行政って優しい。
残念ながら加熱式たばこも受動喫煙の害はあるので、「このかっちょいい未来の加熱たばこならスマートだぜ!無害!!」とか言ってる人らもただの相当な無知で無神経なので、詳しく知ってる人に聞いてみてくださいね。
まず「タバコの煙が染み付いた自分のニオイに無関心」というだけでもう「ガサツで無神経」は決定ですから、その時点でああ…そういうところのある人ね…と思って良いと言わざるを得ません。人格の否定、ではなく、人格の一部を推定、という感じ。
どうやっても、あの人がタバコを吸うところなど見れたことがない…
…というくらい、タバコの煙を感じさせないのが「愛煙家」、と呼ばれる方向へ進んでいけばいいなと思います。
あのひと、自分では言ってるけどほんとにタバコ、吸ってるの…?
…というくらい、タバコの煙を感じさせないのが「愛煙家」と言われる方向へ進んでいけばいいなと思います。
まったくヤニ臭くないんだけどどこでどうやって吸ってるんだろう…??
…というくらい、タバコの煙を感じさせないのが「愛煙家」と言われる方向へ進んでいけばいいなと思います。
誰の利益を優先させるべきなんだろう
先日も訪れたバー(喫煙可)では、回転するお客さんは総計数十人、その中でタバコを吸ってるのは、いつまでも居続けていた男性2人「だけ」だったんです。
入れ替わり立ち替わる数十人が、無神経なたった2人のためにみんな服も髪もクサくなって我慢してる。
幸い子供がくるようなところではありませんでしたが、喫煙可であるがゆえに来ない、行かない、というお客さん候補はたくさんいるはずなのです。なぜそう思うのかというと、とても雰囲気の良い、素晴らしいお店だったからです。
つまり先述のように、「禁煙」とさえ看板を出せばお客さんは増え、設備投資もでき、顧客も増えるんです。喫煙者はこの雰囲気のいいバーに来たいなら数十分から数時間、タバコを店内で、我慢すればいいだけ。
それ(我慢)ができないことを「文化の破壊」とか「ファシズム」とかそういう方向に持っていくからダメなんですしょーもないんです。
もしかすると施行以降は、「いいじゃねえか吸ったって他に客いねーんだからよ!」とか言い出すカス(これはもうタバコ関係なくカスですけど)との戦い、も出てくるのでしょうね…。
大変ですが、「マナーのかけらもないアホタバコ野郎を駆逐するべく努力しないといけないのは、喫煙者の方なのだ」という部分を、天下のJTさんはどう考えておられるのか、これは聞いてみたいところですね。
「愛煙家」という言葉を、もっと煮詰めて純度の高いものにしていただきたい。
だって「愛犬家」って、自分とこの犬以外は死んだって構わない、って思う人のことじゃないでしょ??
ふう…この一服でリセットできるぜ…とかいう感じでちょっと「カッコいい顔」みたいなのを作りながらタバコ吸ってる皆さん、とにかく今日もおつかされさま。