プラシーボ効果がもたらす「効果」は、時代が進むにつれ、じょじょにポイントを上げていっているという。
プラシーボ効果じたいが知られていったから、と言うよりは、薬や薬効に触れる機会が患者にも増え、それに対する期待感が高まっているから、のようだ。
「あの薬は効くらしい」「新しい薬が出たらしい」という希望や期待は、実際に体内に入ったのが小さな砂糖の塊であっても生理食塩水であっても、本当の薬効に近いポジティブな反応を、身体に起こさせるのだ。
逆に、医学的な理由なく「こういう感じに悪くなります」と言われただけで、副作用を起こして具合が悪くなることがある。
これを「ノシーボ効果」と言う。
自分が心臓発作で死ぬ、と思い込んでいる人は、たとえ病歴がまったく同じでも、そんなことをいっさい考えていない人よりも、本当に心臓発作で死ぬ確率が4倍近く高い。
「病は気から」ではないけれど、いかに精神作用・思い込み・気分が、身体の作用を左右しているかがわかる。
その派生として、「薬のカラー」も実は重要ではないかと言われ始めているらしい。
女性には、青い色の睡眠薬が抜群の効果を示したが、男性には逆効果だった、など。
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1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365