アメリカ人作家でもっとも有名だと言ってもいいヘミングウェイは、生前に爆発的に売れ、有名になり、そのせいで人生を持ち崩した、と言ってもいいかもしれない。
もし死後に評価されたのならば、彼自身の人生はもっと静かな、内省に満ちたものになっていた可能性もある。
新興国家であるアメリカの、「芸能人に対するセンセーショナルな扱い」が、テレビスター同様、作家に集中した結果なのかもしれない。
1920年代(Roaring Twenties)、アメリカが世界に向けて発信したマッチョイズム、男性性の掲示は、戦争に勝ち、好景気を謳歌するアメリカにマッチして、その文化的な高まりのうねりに、彼はみずから飛び込んだと言えるのかもしれない。
「老人と海」(1952年)を決め手として、ノーベル文学賞を受賞。
アメリカ人で同文学賞を受賞したのは以下の通りである。
シンクレア・ルイス(1930年)
ユージン・オニール(1936年)
パール・S・バック(1938年)
ウィリアム・フォークナー(1949年)
アーネスト・ヘミングウェイ(1954年)
ジョン・スタインベック(1962年)
ソール・ベロー(1976年)
アイザック・バシェヴィス・シンガー (1978年)
ヨシフ・ブロツキー 1987年)
トニ・モリソン(1993年)
ボブ・ディラン(2016年)
(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)(“▽”)
1日1個、一年続けたら自動的に少しだけ賢くなるんじゃないか実験。
デイヴィッド・S・キダーとノア・D・オッペンハイムのベストセラー。小林朋則氏訳。
歴史・文学・芸術・科学・音楽・哲学・宗教の7分野から、365日分の知識。
この本を読みつつ、知ってるようで知らなかったこともちゃんと知りつつ、ああそうなんだね~なんて思いながら、少しだけ書くことを続けます。最低限、「360ページ以上ある本を読んだ」の事実が残れば、それでいい。「教養が身につくかどうか」なんて、知ったことか、と。
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365