【境界カメラ#59】徳田神也の理詰め&BLUES + 第9回 〜ちゃうんちゃう3ZONE〜
http://live2.nicovideo.jp/watch/lv316087167
それはちゃうんちゃう?と思うことを勝手に3ゾーンに分けまして、ごちゃごちゃ言っていこうという試み。
ニコ生番組「境界カメラ」の中で約3時間に渡り、お話をしました。その内容の補完(にはなってないか)をしつつ、ああ、そういうことをしゃべってたんだな、という雰囲気をお届けします。牽強付会とか我田引水、な感じが意外にも少ない良識的な部分も、わかってもらえればw
★各個撃破ZONE
・パン屋のおぼんが濡れている
パン屋さんへ行って、おぼんを持って、トングを取る。それでパンを直につかんで、お盆に乗せる。このおぼんが、濡れとるわけですよ。洗って、清潔を保とうとしてくれてるのはわかるんですけれども、朝、焼きたての、中はふわっと外はカリッと、の、そのカリッとの部分が直接当たる部分が濡れてるのは絶対あかんやん?第一、おぼんは、どっちかというと「その上にお椀やお茶碗を乗せる」道具じゃないですか?直接おぼんにパンを…というのって、なんだかインド料理屋の、「カレーは銀の器に入れてあるけど、タンドリーチキンはおぼんに直接!?」みたいな、異文化な感じがしてとても嫌なのです。ついでに言うと、力の調節が難しい時があって、トングでつかむとパンに尖ったハサミの内側部分が食い込みすぎて、パンの形状が崩れてしまうときがある。これは自分が悪いのか…。
・歩道橋
人間が便利に、早く、移動するために長年かかって作り出した自動車。バイク。それらのために、人間が、いつの間にか自力で数メートル上まで足で歩いて登らないといけないものを作るに至っている。自動車ならどんな勾配も急坂も、自由自在に苦もなく走れるのに、それを避けるために、階段を延々登らされるなんて本末転倒でしょう。車椅子は無視。老人も無視。それか次の横断歩道まで歩けってか。
・天ぷら、外人に
フジヤ〜マ、もそうかも。テンプ〜ラ、は、「天麩羅」の発音でないでしょう。あれは、外国人が間違って使ってるアクセントなのであって、アメリカに行って「まくどなるど」なんてアメリカ人が合わせてくれるはずもない。本当の発音は「マク・↑ダ・↓ヌルズ」に近いそうなんです(本当はメッダーノウズと言うと通りやすいらしい)が、それを覚えるのが「外来語を知る」ということでしょう?外国人に対しては、「テンプ〜ラ」って言ってちゃダメなんですよ。「てんぷら」と、ちゃんと日本人が外国(人)に向かって、「これを覚えろ」という態度を示さないと。
・関東人の関西弁
最近の傾向としては、「関西弁っぽい言葉を違うイントネーションであろうが使うのは、“会話に笑いをまぶそうとしてますよ〜”という意思表示」として受け入れられている感、あります。10年前、20年前までのように、「エセ関西弁の気持ち悪さ」ということとは別次元で「使える用語」として流通している。そりゃそうですよね、テレビで「面白さの筆頭」たる人たちが、ほぼ全員関西弁なんですから。単純に、それが岡山弁になったらエセ岡山弁が流行りますし、北海道の言葉でスターが何十人も出てきたら、間違ってようが面白がる人が増えるのは当たり前です。それを責めてもしょうがないし、そうやって関東弁に関西弁が混じったりして、変わっていくのかも知れません。例えば「タンメンは関東以東が主流の食べ物」とか「ちくわぶは関西ではあまり消費されない」とかも、だんだん変わっていってますよね。納豆とか。問題は、「関西弁をニセでも使えば面白さが水増しされる」という幻想を、理解してるかどうか、なんですよね。「関西弁は面白い」に含まれる、「関西には面白くない人の方が多い」とい当たり前の事実を、どれくらい汲み取れるか。英語しゃべれるからハリウッド俳優になれるかって言ったら誰も「それだけでは無理」だと1秒以内に思うのに、どうして「関西弁だと面白い」なんていう無茶が通ると思うんでしょう、っていう。
・人生の三分の一は寝てる
8時間睡眠だから24時間の三分の一は寝てる、だからベッドや枕は大事、っていうことなんですけど、じゃあ三分の二の方の大事なことってどれくらい重視すればいいんだろう、ってずっと思ってるんです。あ、上手いこと言うな、みたいなこういう、数字から入ってくる「事実っぽい言葉」って、最初はキャッチコピーだった可能性、高いんですよね。もしかすると「給料の三ヶ月分」が結婚指輪の相場だった、というのもそうじゃないですか?郷ひろみ説、もあるけれど。赤ちゃんの時は三分の一どころじゃなく寝てるし、老いては絶対に1日8時間も眠れないから、人生の三分の一は寝てる、は控えめに言っても嘘です。で、枕は宗教。
・ステッカー
ステッカー、シールの本質は「貼れるようになっている」ことであって、実際は「あっ、貼れるようになってる!だから貼ろう!」って条件反射してるだけなんじゃないか、と思えてくるんです。その意味で、やはりノベルティとしては有能ですよね。デザインとか柄とは別で、「あっ!貼れる!」っていう反射を引き出せるっていう。
・72hours
開店時間しか撮影しないなら「2営業日半」とかに番組名を変えていただきたい。だけど番組じたいはとても好きです。なんだか「ああ、いろんな人がいるなぁ…」って、ちょっと凹みながら素直に思わせてくれる。
・何がしたいんだろう
これが出たら、その人の言葉はそれ以上、聞かなくていいと決めている言葉、です。「じゃあ、お前は何がしたいんだ言ってみろ」と言いたくなる。
★風潮ZONE
・勝手に雑踏は撮ってもいいという風潮
これは「もう、そういうものだからしょうがない」っていうことになってるんですかね。そういうものだからしょうがないのかな。例えば「渋谷のスクランブル交差点で撮影」みたいな写真って、「雑踏ありき」で企画されてるでしょう、とんでもない世界随一の人通りを誇る交差点だから…と。つまり「赤の他人が映り込むのは当たり前」、というか「背景」として人間をとらえてるってことですよね。いやいや、勝手に映すなよ。勝手に人のことを「背景」と規定するなよ。顔にモザイク入れたってダメだよ服装はわかるんだし。なんで「この撮影が行われている時間に、私はここにいました」って赤の他人の商売に巻き込まれて暴露されなきゃならないんですか。どうしようもないかも知れないけど、おかしいでしょう。モザイク入れりゃそれでいい、ってもんでは絶対にないはずなんですけど、ストリートビューでもそんな感じになってる。Google相手だと削除要請はできるらしいんですけど、それだって、すでに全世界に出ちゃった後、の話でしょう。他の例えばミュージシャンのPVとか、映画とか、いい感じに雑踏に佇んでアーバン感を出す、みたいな企画意図だと、もう、どこから撮られてるかなんてわからない。第一、毎日のニュースでも「酷暑です」な表現として、横断歩道で信号待ちをしている、汗をハンカチで拭きながら顔をしかめてるサラリーマンとか、はっきり顔出されてアップにされてますからね。ゲリラ豪雨に逃げる女子高生とか。暴風で傘が始祖鳥の化石みたいになってしまったOLとか。いやいやいや、一般人は「風物詩」か!!??
・あの作品は褒めないといけないという風潮
個人的には好きですけど、三谷幸喜作品とか、宮藤官九郎作品とか、ジブリ作品とか。「褒めないとわかってない扱いされる」という同調圧力がけっこうキツい界隈って、あるような気がします。いえ、個人の勝手な感想は言っていいはずなんですけど、「わかってる・わかってない」の対立軸が持ち込まれている化のような。これはお笑いにもあるかも知れない。そこまで持っていけてる作品・作者の力っていうのが、もちろんすごいんですけどね。
・日本人は無宗教だという風潮
宗教は全部インチキだからさぁ、って言い放ってる、ニコ生番組でのインタビュアーがいて、こいつアホだなー、って思いました。新興宗教がインチキを含む教義を孕んでるのはわかるんですけど、「宗教」が全部インチキって、どんな範囲で何がわかって言ってるんだろうこの人、という感じがしました。「自分は無宗教」と平然と言える人は、はっきり「あほ」だと言っていいと思います。そういう人は、まず、墓参りを絶対にしないのかどうか、確認しましょう。そして、自分の親が死んだら、どういう処理をするのか、見守りましょう。そして目の前で、その人の名前や大切な人の写真を、ビリビリに破いてどんな反応をするのか観察しましょう。宗教は、「絶対神がいてそれを狂信する集団」のことを言ってるんだと思うんですよね、そういう「無知なだけのあほ」って。枕も宗教だってば。
・スポーツは体にいいという風潮
すっごい、その競技を極めた人らが、「怪我して引退」しなきゃならなくなってるじゃないですか。なんでそれが「体にいいこと」になってるのかよくわからない。怪我をしてプロを断念した、というのもよく聞きます。部活の練習中にどこそこを断裂、みたいな。で、治療に専念することに…とか。スポーツってもしかして、めちゃくちゃ体に悪いんじゃないの?
・エロはオープンであるべきという風潮
識者に言われると、そうかな…とその都度思うけれど、「いやいやいやいや」と結局立ち直る、みたいな感じになるんですよ。エロに仕事として携わる女性に、目の前でそれを言われると「いやぁそうでございますよね」って、教授とか偉い人らも賛同せざるを得なくなるんですかね。風俗嬢とかAV嬢の人らが「私たちのしてることも立派な仕事だ」という主張をするのはわかります。それは、義務と権利の問題として、確保されるべきことですし、法を守る以上、差別されることは許されないことです。だけど社会通念上(そして日本の各種法律上)、風俗店は小学校の隣では営業できないし、AVは家電量販店のテレビコーナーでは流せないわけです。つまり、ある程度の法の縛りが必要な職種、であることは間違いない。そして、「これを全てオープンに」したら、困るのはあなた達なんじゃないの、という感じも少しします。世の中にある「隠すべき風習」、「隠匿すべき趣味」、「偏見」、などが良い方向に働いているからこそ、エロって仕事になっているという側面、あると思うんです。それがなくてフルオープンの世の中だったら、その業界の淘汰って凄まじく激しくなりますよね。それを想像してみると、矢面に立って「エロは悪くない!オープンであるべき!」みたいな主張をしている人がもしいたら、「それはあなたがその世界ですでに勝ち組だからではないのか?」あるいは「その世界がオープンになることと、それによるそれ以外への波及効果は天秤に乗せて考えてみたことはおありなのか?」を問うてみたい。そして、とにかくそういう論議の中でまず「男性はみんなお世話になってるくせに」で優位に立とうとするのって、うわぁひでえなぁ、と思ったりしながら見てます。
・インスタは若者のものだという風潮
インスタグラムのユーザーは、29歳以下の女性が約360万人で、30代は244万人。40代と50代を合わせると408万人なのだそうです。そんなものは誤差、と言えるところもあるかもしれないし、アカウントを持ってるだけでなくどれくらいアクティブなユーザか、という意味ではちょっと数字だけを丸呑みにはできないかもしれませんが、とにかく決して若者「だけ」のアプリではない、ということがわかりますね。それを考えると「インスタ、やってて当然」くらいの感覚でいないと、もはやヤバいのかも知れない。あなた今、何十代ですか?
★ガチZONE
有料会員限定なのでナイショです
こういう話を、24時間も続けられるとは思えないけどなー…