おんな城主 直虎

おんな城主 直虎第七回「検地がやってきた」

投稿日:2017年2月20日 更新日:

検地て…。なかなか進まないな…中村梅雀さんのナレーション1行で済むような内容でした…と言えなくもないようなw

検地とは

中世から近世にかけて行われた田畑の面積と収量の調査のことである。
wikipediaより

米がどれだけ獲れるかがその国の力そのものだった時代、ちゃんと測って、取り立てる時の目安にするわけです。

でも、戦国時代は特に、その国その国で検地のやり方も尺度もバラバラだったんですよね。
信長を引き継いだ豊臣秀吉がこのあと「太閤検地」を行なうわけですが、その際に、一定の器具を使ったりしたことで「天下統一した」と具体的に言えることになります。
統一基準になるものがあるからこそ、「加賀百万石」とかいうことも、信用できるし確定的になる。

今回は、井伊の里には隠し田があり、それをなぜか奉行・岩松に見つかり(なんでわかったんだマジで超能力だろあれw)、でも次郎法師の機転でなんとなく穏便に終わってしまう、というエピソードでした。

隠し里や隠し田は、年貢用の米作とは別に、領民が食べたり、軍備のために持っておくべき、いわば全国にあった「暗黙の了解」だったんでしょう。開墾技術のある国では、どれだけそれを広げるかで、国力や安定に関わってくる。それは武士階級が発生する土台となった、「荘園」の名残でもあったんですよね。

今川による検地は「締め付け」の象徴であり「支配」の象徴であり、これは松平元信(のちの徳川家康・阿部サダヲ)が瀬名姫(のちの築山殿・菜々緒)と祝言をあげるという流れを見ても、徐々に戦国が「桶狭間」の一瞬へ音を立てて向かっていることを表しています。

鶴公式サイトより

 

しかし物語としては、亀・鶴・おとわの三人の、「感情のもつれ」みたいな部分をやけにクローズアップするな…という印象はあります。

今はまだ三河・遠州も大騒乱になっていないのでそういう描写は「若者の揺らぎ」だとエモーショナルに理解できますが、ことが大胆に激しく、人が死にまくる時代です。「おんな城主直虎」誕生に向けて、この三人はどうなっていくのか…(直親は死にますけど)。

「検地がやってきた」あらすじ
http://www.nhk.or.jp/naotora/story/story07/







-おんな城主 直虎
-, , , , , , , , , , , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

おんな城主 直虎第三十六回「井伊家最後の日」

おんな城主 直虎第三十六回「井伊家最後の日」

意外と、もっともその展開を悲しみ、現時点の状況、井伊の没落に打ちひしがれているのは、おそらくあんまり史実をまだ知らないであろう、当の直政を演じる寺田心くんである可能性がありますよねw

おんな城主 直虎第十八回「あるいは裏切りという名の鶴」

おんな城主 直虎第十八回「あるいは裏切りという名の鶴」

その辺りを、「鶴」の方ではほのめかしたいということですね。

おんな城主 直虎第二十回「第三の女」

おんな城主 直虎第二十回「第三の女」

もう、なんだかスケコマシとまで言われて、二枚舌扱いになってる。

おんな城主 直虎第四十回「天正の草履版」

おんな城主 直虎第四十回「天正の草履番」

「涼やか」という人物評とともに。あれは涼やか、なのか…?のちに、戦場ではライバルとなる二人。

おんな城主 直虎第八回「赤ちゃんはまだか」

おんな城主 直虎第八回「赤ちゃんはまだか」

「この人、行くんじゃない?」と思われていたのが今川義元。

徳ちゃんねる

徳ちゃんねる

■書いてる人↓

書いてる人

■書いてる人↑

HALLUCINATION

HALLUCINATION

ATLAS

ATLAS

master of none

master of none

DUPING DELIGHT」

DUPING DELIGHT」

BE LIKE HIM

BE LIKE HIM

■ANNIHILATION(YouTube)↓

★GOLDEN RULES★(24時間稼働中)↓

★GOLDEN RULES★(24時間稼働中)↓



afbロゴ






S