検地て…。なかなか進まないな…中村梅雀さんのナレーション1行で済むような内容でした…と言えなくもないようなw
検地とは
中世から近世にかけて行われた田畑の面積と収量の調査のことである。
wikipediaより
米がどれだけ獲れるかがその国の力そのものだった時代、ちゃんと測って、取り立てる時の目安にするわけです。
でも、戦国時代は特に、その国その国で検地のやり方も尺度もバラバラだったんですよね。
信長を引き継いだ豊臣秀吉がこのあと「太閤検地」を行なうわけですが、その際に、一定の器具を使ったりしたことで「天下統一した」と具体的に言えることになります。
統一基準になるものがあるからこそ、「加賀百万石」とかいうことも、信用できるし確定的になる。
今回は、井伊の里には隠し田があり、それをなぜか奉行・岩松に見つかり(なんでわかったんだマジで超能力だろあれw)、でも次郎法師の機転でなんとなく穏便に終わってしまう、というエピソードでした。
隠し里や隠し田は、年貢用の米作とは別に、領民が食べたり、軍備のために持っておくべき、いわば全国にあった「暗黙の了解」だったんでしょう。開墾技術のある国では、どれだけそれを広げるかで、国力や安定に関わってくる。それは武士階級が発生する土台となった、「荘園」の名残でもあったんですよね。
今川による検地は「締め付け」の象徴であり「支配」の象徴であり、これは松平元信(のちの徳川家康・阿部サダヲ)が瀬名姫(のちの築山殿・菜々緒)と祝言をあげるという流れを見ても、徐々に戦国が「桶狭間」の一瞬へ音を立てて向かっていることを表しています。
公式サイトより
しかし物語としては、亀・鶴・おとわの三人の、「感情のもつれ」みたいな部分をやけにクローズアップするな…という印象はあります。
今はまだ三河・遠州も大騒乱になっていないのでそういう描写は「若者の揺らぎ」だとエモーショナルに理解できますが、ことが大胆に激しく、人が死にまくる時代です。「おんな城主直虎」誕生に向けて、この三人はどうなっていくのか…(直親は死にますけど)。
「検地がやってきた」あらすじ
http://www.nhk.or.jp/naotora/story/story07/