いかがだったでしょうか、「ハラタツ50」。
境界カメラ#44、として、喋らせていただきました。
この、サンガ新書の、アルボムッレ・スマナサーラ長老による「怒らないこと」↑、すでに40万部を超えるヒット作で、最新の版なのでしょう、しりあがり寿さんのイラストが入った帯がついてますね。
アンガーマネージメント、という言葉も広がってきてますが、なんだか横文字で言われるとビジネス用語っぽくなってしまって「エリートがやる、小賢しいライフハック」みたいに見えて嫌らしいんですよね、だから素朴に「怒らないこと」でいいんですよ。
私はこの本、稚拙ながらかなりの衝撃を受けまして、「ああ、そうだわ…」という感銘を受けて、大げさにいうと「人生の角度が変わった」という印象を持ちました。人生の角度は別に一貫してなくてよく、何度でも何十回でも変わって良いものだと思っている私にとって、「良い変節」をもたらしてくれる素晴らしい内容だったのです。
ただ、この本を何人かに僭越ながら紹介して、何人かとのちにこの内容について話したことがあるのですが、実は「あまりよくわからん」という人がいる、ということを、事実として知ることになりました。
この内容における、衝撃の一つに
「怒ってるのは自分」だというのがあります。
何が起ころうと、どんな悪意を向けられようと、「怒ってるのは自分」なんですよ。
我々はすぐに、自分の怒りを「原因のせい」だと思ってしまいますけれど、原因がどうであれ、「怒ってるのは自分」なんです。
これ、
うわあああああほんんまジャああああ
と思うか、
え?なんで?悪いのはあいつらじゃん?
と思うか、です、ここ、完璧な人生の分かれ目、ですよね。
そして、そもそも人間は、放っておくと「怒る」ようにできている。
おそらくオートマ車の「クリープ現象」みたいに、アクセル踏まなくてもエンジンの活動で、じわ〜と前に進む感じで。だから、「怒るっていうのはすべてを燃やしてしまう炎だ」と認識して、ニュートラルに入れる作業を、自分でしなきゃいけない。
原因だと思ってることと、自分の心を切り離す、ということですね。
思わずムッとしそうになったら、「あ、怒ってるわ、この俺が、俺の心が」と、自分の心を見る。怒るにまかせちゃダメ、ってことです。で「ああ、怒ってる…俺って怒りそうになってるやん…」とか思いながら、「なんで、これに腹立ったりしたのかな…?」とか考える。考えてるうちに「怒るほどの、ことではないわな?」とかいう気持ちが出て来て、まぁまぁまぁ、となる。
これを繰り返していると、だんだん、瞬間的に怒る、という性能が落ちていく感じがあります。
そういう視点で見渡してみると、あいつが悪い、あの人のせい、あれのせいこれのせい、ナニが悪いどれがおかしいと勝手に怒って、勝手に毎日苦しんでる人、周りに多くないですか。
大声出して怒鳴ってる人だけじゃなく、苦しんでる人、不安に苛(さいな)まれてる人、悩みで眉間にしわ寄せてる人、たくさんいますよね。
それらは、まず「怒ってる」んですよ。
そう、勝手に怒って、原因と自分を心の中でつなぎ合わせて勝手に苦しんでる。
だけど、「ハラタツものはしゃーない」という意見も、当然あります。これ、「人間の感情は大切なもの、自分に正直に、したがうべき」という言葉と共に、何度も聞いたことありますよね?
この
「人間の感情は大切なもの」
「自分の気持ちに正直に、したがうべき」
は、
デタラメで、
インチキな、
詐欺師たちが考えて、
無自覚なバカが広めているペテン、です。
怒るべきはw、この「常識」とすらされているペテンに、なのです。
感情の起伏を促進させ、不安を催し、「何か」に繋げようとしている。
または「何か」に繋がることを期待している。
その「何か」は、もう、ご存知ですよねえ。
「ハラタツ50」の中でも言いましたし、このブログにももう、書いてあります。
今回の「ハラタツ50」、やっぱり怒ってる姿はそれなりに滑稽だし、「無知だなぁコイツ」とも感じるでしょうし、いやそれじゃあまるで私が道化、ですけれどw、怒らずに済むなら怒らないほうが、絶対に良いのです。
ではなんで「ハラタツ50」をやろうと思ったか、と言うと、「あれ?俺、もう上手く怒れないんじゃないか?」という不安もあって、それは広範な意味でいうと「芸」の範疇の話なんですが、一瞬でも見ていただいた方々が、「なに言ってんのこの人w」と言いつつフッと笑ってくれてたら、私としては今回、重畳だなぁと感じたからです。
老師の「怒らないこと」、一読をお勧めします。
読んでみて「ダメだ、意味がわからない」と思ったら、それは「まだ」なんですよ多分。
いいとか悪いとか賢いとかバカとかじゃなくて。
「まだ、よく染み込まない」っていうだけで、いつか、読み返してみたら「ああ、そうだわ…」と、老舗のおでん屋の大根のようにじっくり、染み込んでいくことでしょう。
私も10年前なら「ああ、うん、そうなのね」っていう感じでわかったつもりになってたかもしれないし、ひょっとすると今もそうかもしれない。10年くらい経ったら「さらっと読んでたけど、これってそういうことだったのかあああ!」と、思うかもしれません。
…そうかと思うとこんなタイトルの本もあるし(未読ですが)、人生はいろいろですね。
※ここからが追記
改めまして「ハラタツ50」、ありがとうございました。
駆け足になったところもありますし、
余談が過ぎてしまった部分もあります。
無料放送で40、有料に切り替えてから10、計50をお話ししました。
「ハラタツ150」にしなくて本当に良かった、心からそう思いますw
以下が、その内容になります。
一週間はタイムシフト視聴できるようです。
見れない人は、「なんだ、私はSって!?」とか、勝手に想像してお楽しみくださいませ。
ーーー無料放送ーーー
1…右と左
2…開と閉
3…PUSHとPULL
4…大と小
5…紀州のドンファン
6…悪質タックル
7…タクシー
8…テレビ
9…うなぎ
10…鼻血
11…タバコ
12…差別
13…大阪人
14…投げる人
15…口にくわえる人
16…電話に出る人
17…比喩が通じない人
18…店員にえらそうな人
19…美容師を好きになる女
20…俺が未成年に見えるのか
21…シュモクザメ
22…ペットショップ
23…リモコンのゴム
24…ATM
25…私はS
26…接触
27…スタバのカウンター
28…豆本
29…最後の晩餐
30…うまいっ
31…肉屋のキャラクター
32…酒
33…こくうま
34…本人役
35…若者の〇〇離れ
36…泣いてる赤ちゃん
37…ネット業者
38…ジジイ
39…ウォシュレット
40…エアリアル
ーーー有料に切り替えーーー
残りの41~50は…
→有料限定なのでナイショです
またいつかやりたい、ような、やりたくない、ような。