自論構築過程

答えは、外にはない

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はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内

私たちは、自分でモノを考えているようで、そうではない時の方が多い気がします。

実は答えは外から持ってきてるんだけど、正解すればこと足りる、を繰り返してるから、その答えがどこからやってきたものだったか、すぐに忘れてるんじゃないでしょうか。

「あれって、誰だったっけ?」と思ったらWikipediaで調べるし、「今の言葉ってなんだろう?」とか「どういう意味だったっけ?」と思ったら、すぐ検索する。ぜんぜんしない人もいるけど。
いっさい検索しない人は、それでいいんです。

知らないことを知らないまま、安穏と「ネットとかよくわからないんで〜」とか言いながら幸せに生きていけばいい。けっこうそれって幸せかもしれないし。身の回りと感覚だけで、他人に合わせてもらって生きられるのであれば、それはそれで幸福感、あるかもしれませんよね。

昔の愚王はそうだった、みたいなイメージ。

この場合、“答えは外にある”の「答え」っていうのは、「データ」のことを指します。

 

ではデータってなにか?

たとえばクイズ番組。
テレビの番組宣伝を見ると、東大まで出た人らがクイズの正答数を競ってて驚きました。

クイズって、「問題→正解」の方向に構成が固定されてますよね。
テストと同じで、問題があるということは正解が必ずあり、それを知っている人が「10ポイント!」なわけです。
知らなかったら、正解できない。
逆に、内容や歴史や現時点での議論内容を理解していようがしていまいが「正解を知ってさえいればOK」です。

そしてその正解は、必ずどこかに書いてあるんですよね。
出題前に、答えが書かれた紙をチラッと見てしまっても、正答できる仕組み。

正解は、必ずどこかに書かれています。
考えなくても、悩まなくてもいいから、「知らんものは知らん」と言えてしまうデータ。
データはどこにあるかというと、「自分の外」にある。

これはつまり、生活上の多くにおいて、出題パターンが
「あれって誰だったっけ?」
「今の言葉ってなんだろう?」
「どういう意味だったっけ?」
というものであり、その正解が、たいていWikipediaに載っているもだ、っていうことでもあります。

調べれば10秒でわかる環境で、それを元から知っていて10ポイント取得しても、そんなに凄さはないですよね。

もちろん、知らないより知ってる方が複合的に役に立つから凄いのは凄いんですけど、普通はあと10秒です!とかってタイムリミットもないから、その「正解を知っておく」ということに、大きな意味がない。

そういう時代になったということ、でもあります。
クイズ王の地位は、実は変化してしまってるということ。

検索なんかほぼしない人向けに、ああいうクイズ番組は放映されているんだろうな…、と思えるほどです。
早押しでない限り、正解が発表される前に、テレビの前で検索することだって可能ですからね。
それでも、パネルを取り損なう可能性はあるけど(アタック25の場合)。

“答えは、外にある”。

データは、どこかにアーカイブされている。
それを引き出す技術も進歩してます。

「情報があふれている」というけれど、たいていその情報は、「データ」のことを指してます。
本当の情報とは、「インテリジェンス」のことを言う、んだそうです。

インテリジェンスは、どこかにアーカイブされていない、というかすることができない。

データと同じように考えてしまって、「どこかに、誰かに、答えはあるんだ」と考えてしまう。
どこかに、すべてを解決できる、統一した理論があるんだ、と、横着をしてしまう。
楽してすべてを理解したいと、安易に思ってしまう。

陰謀論にハマる理由は、ここにあります。

答えは、自分で出すしかないのに。
誰かに教えてもらうものではないのに。
答えは、内側から出てくるのに。

ほんとうの答えは、外にはなく、自分の中にしかない。

そう考えると、少しだけ楽になったような気がします。







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