おんな城主 直虎

おんな城主 直虎第二十一回「ぬしの名は」

もう、そうなんですね?
そういう感じで行くんですね?

毎回のタイトルは、どちらからか持ってきて、モジっていくんですね?
いえ、かまいません。

勝手な妄想ですが、こういう「モジりタイトル」には、どうも作者の「面白いでしょ?」っていうドヤ顔が浮かぶんですが、たぶん考えすぎですねw

それに、「ぬしの名は!?君の名は。じゃなくて!?面白い!最高!天才!安定の面白さ!」とか言って心底笑える人たちが一定数いる、ということももう知ってますから、ぜんぜんかまいません。

 

舞台となった浜名湖沿岸の街、気賀。

「きが」と呼ばれてましたが、昭和12年までは「けが」だったそうです。昭和30年に廃止され細江町に。そのあと浜松市に編入され(平成17年)、旧町域が北区となり、今は区役所が建っているそうです。まだ、地名には残っているんですね。

北区役所
〒431-1395 浜松市北区細江町気賀305
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/maps/k-ward.html

 

武家は泥棒か

盗賊集団に捕らえられ、「武士は盗人ではないか」という正論をぶつけられ、面食らう直虎。

確かに、農民が作った作物を「年貢だから」という理由で徴収するのは泥棒だ、と言われたら、ぐうの音も出ないかも知れません。
でも、それ(正論だ、と思うこと)って、思いっきり現代の価値観なんですよね。

館へ帰って悶々としている直虎に、母親の祐椿尼(財前直美)はこう言います。

「武家はどんどん奪うしかないのですよ」

 

ええええ!?

そういう論理なの?
武家自身が、「奪わないと家来に与える領地がない。だから他所から奪うしかない」という考えでいる、と思ってるの?

いや、現実的にはそうなので、間違っているわけではないと思います。
天下統一をした豊臣秀吉が朝鮮出兵を決めた経緯には、「もう、与える土地がない」という、「労働者問題」があったはず、だからです。

でも、建前として、ですよ。
武家が、年貢を取ることに対して「どんどん奪うしかないのですよ」などというのは、全くの誤った認識と言わざるを得ない。
百姓たち、被支配者が言うならまだしも。

まだ、「国」と言えば自分の生まれ故郷を指していた時代。
国境、とか国際感覚というグローバルな視点などは皆無と言っていい時代。

ちょうど、「ローマ人の物語」9巻の最終ページに、塩野七生先生が書いていた一文があるので紹介します。

しつこく思われようとも、私は何度でもくり返す。人間にとっての最重要時は安全と食の保証だが、「食」の保証は「安全」が保証されてこそ実現するものであるということを。ゆえに「平和(パクス)」が最上の価値であるということを。

これが答えでしょう。
武士階級の発生はそもそも、そういうあたりから始まったんだし、戦国を生き抜く小国の領主の家の人間が、そんな「奪うしかないのよ?」みたいな、野蛮で陳腐な山賊的な認識な訳がない。

ほんと、このセリフ(というか論理展開)には「えええええ」と幻滅したわけですが、なんとか直虎は泥棒に「武家は泥棒」と言われ母に「どんどん奪うしかないのです」と言われ、とうとう「人はみな卑しいのじゃ」という論理をひねり出します。

「奪い合わずとも生きられる世を作り出せばよい」??
奪い合い?なの?安全保障、という概念は一切ないの?

嫌ですね〜、現代的な平等史観。
平和を維持するのに、武力がいる、とは言いたくない平和主義者の考えが、こういう風に滲み出てきている、んでしょうか、もちろん、作者の思想は知る由もないですが。

領主が盗賊に拉致されて監禁される、というエピソードの創作はドラマの経緯上、しょうがない。

それにしても竜雲丸(柳楽優弥)の魅力はすごいですね〜などと、思った回でした。

 







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