む‐へん【無辺】
[名・形動]広々として果てしないこと。また、そのさま。「―な(の)宇宙」「広大―」
<デジタル大辞泉>
むへん【無辺】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
広々と限りのないこと。際限のないこと。また,そのさま。 「広大-」 「無量-の仏の慈悲」 「 -の宇宙空間」 「彼のピラミドの石塔があるのだが実に洪大-なものだね/西洋道中膝栗毛 魯文」
<大辞林 第三版>
「無限」と同じですが、もう、これは「概念」なんですよね。
果てしがない、果てしない、っていうのは、「果て」が「無い」んだから、誰も確かめようがない。
単位としての無量大数に似て、もはや日常生活にはなんの関係も無い多さ。10の128乗なんだそうです。
単位としては最大なので、たとえどんな物体の数を揃えるとしても、それは「無限」に近いですよね。
でも、無限とは違いますよね。
想像力で広げていく世界。
この世には、「無辺」があるんだ、と考えることが大切だということですね。
宇宙は広がっている。
無限としか、人間には理解できないけれど、どうやら厳密な意味で「無限」ではない。
「無辺」という概念を心の中に広げることで、眼前の問題や苦悩を単なる現象ととらえ、ちっぽけな、相対化できる、克服可能な低い壁に変えてしまう。
そんな含意を持った言葉、それが「無辺」ということなのでしょう。
暑い中、1分ほど門前に立って、そんなことを考えていたのでした。
不審者と思われなかったかしらwwww