なんかこう、いまさらここで言うようなことでもないような気も、するんですけれど。
「怪しい」とか「怖い」って言ってれば、今まで通りの自分をとりあえずはキープできるから間違いはない、と思い込んでいる人は多いんですけど、すでに、取り残されかかっているということを、自覚してください。つまり、「アプリとかネットとかの問題ではない」っていうこと、を。
その昔、ドラクエⅠが発売された当時、ひそかに友達にも言えずに一番驚いていたのは「どうぐや」の存在でした。
「こんぼう」「たいまつ」「どうのつるぎ」「りゅうのうろこ」「はがねのよろい」…。
旅に必要な物を買いそろえるだけでなく、持っている道具もいつでも売れる。
ブランドとかプレミア品じゃなくても、持っている道具を値段はともかく、買い取ってくれる。
「なんでも売れる」ってすごいなぁ、と思ったのでした。
現実世界では、買い手と種類が決まっている質屋さんとかブランドショップで、その店主が「こんなのダメに決まってる」と言えば値段はつかないですよね。中古ゲーム屋に持って行ってよいのも、当たり前ですが「ゲームだけ」でした。古本屋には古本だけ。
ヤフーオークションの存在を知った時、「どうぐや」だ…!と思いました。
確か普通のオークションて、美術品のオークションとか車のオークションとか、買い手どころか売り手の地位すら限られているような高尚なものだったのに、なんだよこれ、ネットオークション??と、ものすごく衝撃を受けました。ドラクエやんけ…!と。
極端に言えば、今日、自分で「あ」とコピー用紙に書いた字でも、「欲しい」という人がいれば売れる。値段の問題ではない。逆に、どんなに立派なダイヤモンドでも、「その値段で欲しい」という人がいないと絶対に売れない。
今やメルカリ。
その後、ヤフオクをあっさり追い抜き、隆盛を極めているのがメルカリ。
ヤフオク!(ヤフーオークションから改名)も、いまはフリマ価格、フリマ出品ということで、競合者がどんどん値段をつり上がっていくオークション方式とは別軸の方式も取り入れています。
が。
メルカリが導入した、便利で、発展したポイントは「ポイント」ですよね(ややこしい書き方w)。
売れると、その売上がポイントになる。
お金がポイントとしていったんアプリ内にプールされるので、次に自分が何か買うときに、そのポイントで買うことになります。
換金とか引き出しとかをせずに、アプリ内で完結するので「お金ではない」という感覚で、次々に買い物をしてしまいます。
だから、メルカリとしてはいったんアプリ内に入り込んで来たお金を取りこぼしを少なく、手数料に変えられるんですね。
現在は少し規定が変わり、現金として得たお金で「ポイントを買う」という段階を経ないと、そのままお買い物はできません。とは言え、大したことのない手間です。なんら問題ない。
ヤフオクでも「Tマネー」を導入してますけど、手軽さ、気安さはまだ、メルカリには勝てていない。
Yahoo!プレミアムには、ずっと入ってますけどね…
メルカリは大丈夫なのか
まぁ、それはそれは売ってますよね、面白いものが…。
少し前には、「現金を売ってる」ということで、それがマネーロンダリングや、違法な貸付になるのではないか、ということで話題になりました。
メルカリで現金出品という「究極の貧困ビジネス」が生まれた背景
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/51687
今はまた、「宿題代行」が問題になってました。
メルカリのプレスリリース
メルカリ、宿題代行行為の根絶に向けて文部科学省と合意
https://about.mercari.com/press/news/article/20180829_mext/
例えば大学生にとってみれば、小中学生の宿題や読書感想文なんてちょろいものなので、ほんの数時間もあればできてしまうでしょう、バイトとしては割りがいい。それが問題だと。
夏休みの宿題なんかに意味はあるの?というのも一時期、言われていました。いや「意味なし」こそがデマだったという…。
「小中学生の宿題は効果なし」というのはデマ。クーパー教授の主張は正反対
http://netgeek.biz/archives/110811
夏休みには悲喜こもごもある大人が多いので、一言で「夏休みの宿題、いっさい必要なしッ!!」と断言できない何かが、淡い思い出とともに存在するんですよね、よくわかります。確かに、1学期に習ったことが2学期に全て吹っ飛んでいる…に近い経験はありますしw、ある程度の記憶の維持が可能なていどの宿題は、効果があるのではないかと感じます。
だけど、誰の計算に基づいてるのかすら明確でないあの、「夏休みの宿題の量」ってほんと謎だなぁ、とは思います。
「自由研究」で悩む親子も多いと聞きますが、そもそも「自由研究」は「不自由課題」があるからこそ存在するのでしょうし、休み明けに持って行った自由研究の結果を「これはダメ、これはよし」などと決めるのは担任の教師、だということになると、「それのどこが自由なんだ??」ということになりますよね。自由ってなんだ!?
今回、文部科学省との合意を通して、完成品の出品も禁止とし、宿題代行行為の根絶に向けて、取締を一層強化してまいります。
なんて、プレスリリースには書いてありましたが、まぁ、大変ですねえ…という感じw
自由で闊達な市場、というイメージのメルカリなので、中には本当にとんでもない出品物もあります。それらはすぐに、事務局によって削除されてしまうようですが私も何度か、「いたずらで出品された、本人の顔」というのを見たことがあります。スクショするのも不愉快だったので朧(おぼろ)な記憶にしかありませんが、酔っ払って出品する、なんていう「晒し」な罰ゲーム的な遊び、なんでしょうか。
そういうのは、摘発はできるけど根絶はできない。
「宿題代行行為」にしても、今は「宿題」とか「代行」とか、商品名や説明文に含まれるワードでチェックしてるんでしょうけれど、「宿題代行」に隠語ができたら、とりあえずまたしばらくはチェックは難しいですよね。
現に、著作権や肖像権、または違法なものを取引することが匂ってくる界隈では、隠語が成立しています。
やはり、いたちごっこなんですよね。
売れ。
家にある、「これは…さすがに…」というものであっても、売れることはあります。
今日、風に吹かれて飛んで来た、足元に張り付いてしまったなんらかの舞台のチラシ、も、誰かにとっては「ああ、手元に欲しかった!」モノかもしれないんです。
十年前から家にある、押入れの角の形に潰れたバッグでも「その容量のそのカラーが欲しいんだ!」と思ってもらえるものかもしれないんです。
最低出品価格は300円。
で送料こっち持ちだと、利益は100円くらい?
儲けなんてないに等しいけど、やる価値はあります。
今は、一人に一台、スマホ持ってるんですよ。
あなたの家の周りに、なんでも揃うショッピングモール、ありますか?
あなたの家の近所に、いつでも開いてる商店街は、ありますか?
多くの人は、「まず商店へ行く」のではく、「まずメルカリで探す」んです。
私もそうです、Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、メルカリ…欲しいものがあったら、価格差を確認する為にも、いったん必ず、これらは巡回します。こういう感じのが欲しい、と少しターゲットが狭まったら、2週間くらい、1日合計3時間くらいメルカリを眺め続けますw
出品されているものは、「出品者の価値観」に沿って、値付けされています。
商店街のお店でいかに2000円しようが、出品者が「これは要らないな」と思っていたら300円なんです。逆に、いやいや、今コンビニで250円で買えるものを、なんで送料込みで1000円で買うんだよアホか、と思うようなものもあるw
その辺の、「人が持っている、価値観の違い」も感じられるから面白い。
「Tシャツ。新品です!」と説明文には書いてあって、出品者が試着して写ってる写真が載っている…いや、お前よぅ、袖通したら新品ちゃうやん…。
みたいなのも、あります。
中古の本屋さんへ買取に持って行ったら「5円」にしかならない古本も、最低「300円(ー送料)」で売れたりします。掃除を兼ねて、断捨離を兼ねて、やってみる価値は、あるんですよ。それで、新しい服や靴くらい、買えますし。
欲しいものを探すときには、ソートをかけることが大事。
「条件を絞る」っていうやつですね。
私はまず、「販売中」にチェックして、「新品、未使用」を見ます。
そして「価格の高い順」に見ていきます。
なぜ「販売中」にするか。
販売中と、売り切れ、が選べるんですが、今欲しいんですから、どうせ見つかっても「売り切れ」では意味がないのです。これってどれくらいでみんな買ってるんだろう…?を知りたいときは、「売り切れ」を見れば良い。相場がわかる。出品したいときも、相場って大事。
なぜ「新品、未使用」にするか。
モノによっては「未使用に近い」「目立った傷や汚れなし」で良いものもありますよね。古い物やプレミアがついてるであろう物ならば「やや傷や汚れあり」「傷や汚れあり」もやむなし。
「全体に状態が悪い」なんて誰が欲しいんだ、と思いきや、やっぱりパーツ取り(部分的に必要)とか、数が欲しい、なんていう場合には、必要な条件なんですよね。
なぜ「価格の高い順」にするか。
これはヤフオク!でもそうなんですが、値段が安いと(最低300円)って、そのジャンルの範疇ではあるけどそのものではない、部品とか付属品とかが、業者によってズラズラーっと並んでる時があるんです。
iPhoneなら、欲しいのは本体なのに「イヤホンジャックに挿すラインストーンの熊ちゃん」とかがズラーっと何百も何百も。それをどんどん見ていくのはさすがに大変ですから、「出費できる価格帯」が決まってない場合は、もう、上から見ていくのが便利です。
最低出品価格は300円ですけど、最高出品価格は9,999,999円です。いくらだww??
誰がメルカリで1000万も買うねん…、っていう感じですよね。メルカリの購入手数料(出品者が払う)は10%ですから、それだけで99万9999円の手数料を払うことに…さすがに利便性の枠を超えてるような気がするので、もう、直接出品者にコンタクトを取ってあげたくなりますw
だけどたいてい、この「9,999,999円」は、出品したもののまだ売る気がない人とか、検討中の人に確認してもらうための画像をアップする用とか、購入の意思はあるものの「取り置きして欲しい」という人のために…とか、そういう風に使われている感じですね。
びっくりするでしょうね、横から本当に9,999,999円で購入したら。
普通に「この度はありがとうございました」とか言ってくるんだろうかw
こういうもの売るか…というのを探すのがまず楽しい。
とりあえずダウンロードして、うはぁ…とか言ってみてください。
やる、やらないは別ですけど、こういうの読んで、「そうだわな」と素直に思えたら、表題通り月3万円、はヨユーのラインでしょうね。そう思います。本気出したらね。