家のリフォームをするとなるとこれは一軒家、または分譲マンションの方、ということになりますね。賃貸で住んでる部屋を勝手に「よし!リフォームだ!」とか言い出すと頭おかしいのかと言われてしまいます。いえ、オーナーさんや貸主の許可を得て、リフォームをするという例もありますすが。
最近はリフォームより「リノベーション」という言葉をよく聞くようになりました。
投資対象として持っている古いマンションなどを、修復して再生させ、新しい価値を持たせて入居者を引き寄せるんだ、と。
「古民家カフェ」とかもそうですけど、新築では出せない雰囲気が、もう始めからそこにあるというのは「古臭い」というのではなく、かけがえのない価値になる、ってことですね。
リフォームとリノベーションはどこが違うか。
「リノベーション」は、それまでにその物件が持っていなかった、新しい付加価値を生み出す為にする改造、修復、刷新のこと。
「リフォーム」は、老朽化してきた住まいを元の状態まで直してあげること、です。
原状回復、という意味。
より攻めるならリノベーション、穏やかに過ごすならリフォーム、という感じでしょうかね。
バイク事故で顔に傷を負って形変わっちゃったから、元どおりにしてください!がリフォーム。
顔の形変わっちゃったついでにちょこちょこイジってもこみちみたいに変えちゃってください!がリノベーション。違うか。
リフォームとかの会社って、実はなかなかに悪質な業者がいっぱいいるらしいです。
価格相場っていうのはとうぜん、材料費とか考えたらだいたいはわかると思うんですけど、一生に何十回もするようなことじゃないので、こっちは時間もないしシロートですから、専門業者に「これくらいです」と言われたらああそうですか、と思ってしまいます。
プロとアマでは、情報に格差がある。
で、「いや、ホントはこれくらいなんですけどいやぁ運がいいですねえ、今、キャンペーン中なんですよ!お客さん、ラッキー!」とかおだてられて、相場は80万円のところ、まず150万円と言っておいてお得な気分にさせておいて「大幅値引き」して120万円取る、みたいなことをする。よーし得した!!と思えてるなら幸せですけど、詐欺的といえば詐欺的。
で、実際工事が始まったら契約した会社は子会社に丸投げ、丸投げされた会社はさらに他の違う会社に丸投げ。最終的に請けた会社はそれなりの額しかもらってませんから、質の低〜い職人が、質の悪〜い仕事をして帰っていく。
家の周囲はゴミだらけ。吸い殻まで落ちてる。
契約会社に電話で抗議してものらりくらり。
近所からも苦情がくる。
壁は数年で崩れる。
妙な匂いがする。
夜中に赤ちゃんの声がする(これは違うと思う)。
そういう悪質な業者が、あとをたたない。
業界は困り果てていたのだそうです。
ネットが普及して、口コミが当たり前になり、悪徳業者は情報が晒され、だいぶ駆逐されるようになったとはいえ、いちいち調べて「この会社は優良か!?」なんてやってられないですよね。
とにかくこっちは忙しいんだから。
一発で、いい業者を知りたいんです。
業界として「最初から優良な会社をネット上に集めておいて、そこへ見にきてもらえれば双方にメリットがある」という取り組みを始めたんですね。
優良な会社だけ集まろうと。
そして業界の信頼を勝ち取ろうと。
ネットが発達して、そういうマッチングサービスって増えました。
匿名で、進めていけるようです。
さすがに発注するときに「この家なんですけど匿名でお願いします」は無理ですが、情報を知りたいだけだっていう時に、匿名なのはありがたいですよね。
郵便番号だけは要ります、そりゃそうです。
近隣の優秀な業者を紹介されないと意味ないですし。
東京に住んでるのに「ここの職人の腕はすごいですよ、鹿児島の」とか言われてもああそうですか…、ってなりますから。
複数の業者の、見積もりを同時に見れるっていう、そういうのがネットのすごいところ。昔なら一軒ずつ電話して、見積もり取って、各社違う見積書の書式とにらめっこしないといけない(やったことないけど)。
ああ、そういえばなんかトレーナーに刺繍を入れるみたいな機会があって(文化祭か何かかな?)、電話帳みて業者にどんどん電話していったことはありました。面倒くさかった。
まあ、便利になったもんです。
このブログを見ている人の中に「リフォーム考えてたんだよね〜」という人がいないとも限らないし、いずれ役にたたない訳でもないだろうということで、これを書いているんですが。
なんで、こういう無料サービスを使った方が良いかというと。
他の業種のマッチングサービスは使ったことあるんですが(車買取とか)、とにかく、安くなるんですよ。1社だけで決めようとすると、もう提示された金額そのまんまですけど、比較できるので「あ、安い。ここにしよう」と、最安値を発見できる。
そりゃ、1万2万なら「面倒だ、まぁどこでもええわい」となるかも知れませんけど、80万変わるとなると、誰が黙っていらりょーか。
80万円が「浮く」となったらいわば軽自動車1台ぶん。
さぁどうしますかねってなもので。
しかも厳しい審査をクリアした、優良な業者から選べるっていう。