ニュース手短に。

これのどこが観音なのか

鷲峰山髙臺寺(じゅぶさんこうだいじ)。

シュウホウザン、だと思ってましたけど違うんですね。

ここにあります。
八坂神社の南っかわ。

こんなすごい場所にあったということは、豊臣家滅亡後も高台院は、手厚く扱われたということですよね。

高台院というのは仏門に入った後の名前で、彼女は秀吉の正室・北政所(きたのまんどころ)であり、「ねね」であり、14歳で嫁いだ際にはその「恋愛結婚」の珍しさが話題になったと言います。まじか。

ここに、「アンドロイド観音」が爆誕したと。

【動画あり】世界初「アンドロイド観音」 京都・高台寺、3~5月に一般公開
https://www.sankei.com/west/amp/190223/wst1902230036-a.html?__twitter_impression=true

ロボが読経……世界初「アンドロイド観音」高台寺に登場 「仏様を人間に近づけることができないか」石黒浩教授に持ちかけ
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/25/news053.html

その名は「マインダー」。おそらく「なんまいだー」と「マインド(mind)」がかかってる気がすごくする。

これはこのお寺の執事長が、あの世界的なロボット研究者である石黒浩教授に持ちかけて実現したのだそうです。

ロボットが観音菩薩にだと!?と、単なる機械を崇敬の対象にするなどありえん…!怖い!という憤慨と嫌悪の声も、どこかにはあるのかもしれません。

だけど後藤執事長は「マインダーはアンドロイドに変身した観音様。」だとおっしゃっています。つまり「ロボットを拝む」んじゃなくて「観音様が姿を変えてくださった」んだと。

 

「化身」なんだと。

そう言われてみると、お寺の奥に鎮座するご本尊が、なんでステンレス製だとインチキっぽくて木製だとありがたいのか、なんて、真剣に考えるとよくわかりませんよね。

1000年経っているという時効(時間の効力)はあるものの、あるとするならばそれは「淘汰されなかった」という重みであって、古典を読むのと同じ「敬意の類」でしょう。

仏教が伝来した当時、経典とともに渡ってきたのは「黄金に輝く仏像」だったと言います。

神像を拝む、という習慣がなかった当時の日本人にとって、これは「宗教」というよりも「フェスティバル」に近い感覚というか、目的が「推尊(すいそん)」そのものに部分的にスライドしていく感覚、を味わうことができたのではないか…と推察できます。

つまり「盛り上がれる、注目すべき対象」が現れたということは、そこに霊的な・歴史的な・重みあります的な・伝統的な・先祖代々、的なものを、ある程度くつがえすパワーがあるということですね。

人間の形に近づけて、わざと「アンドロイド」と冠しているのは、今のロボット技術を世間に広く知らしめる、という目的も含まれているからで、やろうと思えばもっと「観音ちっく」にできるはずです。

われわれは、この「アンドロイド観音」に、真剣に、家内平穏や受験合格や厄除開運や無病息災を、祈願するのでしょうか。

このアンドロイド観音の額に、サッカーボールのマークが描き込まれたら、それはサッカー選手たちの必勝祈願を司る神になるでしょう。

額に飛行機のマークが描いてあったら、旅の安全を祈願する神として、人気を博すかもしれません。

 

ここで一つ問題なのは、これが「観音」だということです。

観音は、ご存知の通り「観音菩薩」。
カンノンさん、と親しみを込めて長年愛されている仏様だという認識ですが、「菩薩」とは一体何か、を改めてここで、見てみましょう。

菩薩(ぼさつ)とは、梵名ボーディ・サットヴァ(梵: बोधिसत्त्व, bodhisattva, 巴: bodhisatta) の音写であり、仏教において一般的には菩提(bodhi, 悟り)を求める衆生(薩埵, sattva)を意味する。菩提薩埵とも音写される。仏教では、声聞や縁覚とともに、声聞と縁覚に続く修行段階を指し示す名辞として用いられた。

※Wikipediaより

菩薩は、「悟りを求める衆生」なんですよね。
修行の途中にあって、如来とか、そういう段階に向かおうとしている。

「悟りを求める衆生」なら、われわれもひょっとして、全員「菩薩」なんじゃないか?

いえ、菩薩は、修行してるという意味ではとても「偉い人」ですよね。われわれは、修行すらしてないんだから。

だけど、彼ら(?)も悟っているわけではない。
どちらかというと、すべての敬虔に信仰する人々を救おうとする立派な人たち。
人間か?と言われると微妙ですけれど、フツーの人間ではない、のかww???

でも神様、と言い切るにはちょっと違う…という感じの存在。
だから、人間ぽい「アンドロイド」だ、というのは、菩薩である条件をある意味満たしているとも言えますよね。

これが「アンドロイド如来」とか「アンドロイド解脱者」とかいう名前だったら教義的にも差し障りありそうですけど、「菩薩」の汎用性はとにかく高いのだ、ってことです。

どんな形にも、どんな参拝にも、菩薩なら対応してくれそう、的な。

 

そういう意味で、これのどこが観音なのか、と言われたら、「これはどこまでも観音(菩薩)なのだ」と言うことができる。

お寺へお参りして、ご本尊が古い木材で出来ていたとしても電気じかけのアンドロイドで出来ていたとしてもそれがつきたてのお餅だったとしても、私たちがお賽銭を投げてあらゆる「成就」を願うことには、なんら変わりないでしょう。

本当に、ご本尊そのもの(物質としてのそれ)が自分の願いにダイレクトに作用していると心の底から、1秒もブレずに信じている人って、どれくらいいるんでしょうね。

参拝の凄さは、「そのためにそこへ行く」ことにあると思います。
ハッキリいって、受験と参拝には1ミクロンの関係もない。
お寺へなんか行ってないで、その時間、勉強した方が絶対に試験合格には近い。

だけど、やっぱり参拝は「行動そのもの」なんですよ。
行動することというのは、成就につながる最短で唯一の道です。だから、参拝したら不思議な霊力で、あらたかなご利益が光のごとく降り注ぐ、なんて考えてたら肩透かし連続1000回くらいます。

やっぱり、「参拝した自分」が、先々の行動にほんの微量でも影響するんですよね。
もちろん、だからと言って結果は関係ありません。

人間は、結果には絶対にコミットできないからです。
結果にコミットできるのはまさに神仏だけ。

結果にコミットできるもんならやってみろ※追記アリ

 

まさにイスラームからは「偶像崇拝の極み」と罵られかねないほどの「新しいイコン」としてのロボ。

おそらく「来迎」はしてくれないっぽいwそのいでたちも、新しい宗教ロマンや原初からある信仰に対するアンチテーゼでは決してなく、「お前は何を、何に祈るのだ!?」を問いかけているという意味で、とてもプリミティブな部分を突いているなぁ、と思った次第です。

「ご利益がすごい」なんてことでご寄進が空前絶後のレベルで全世界から集まり、どんどんアップデートされていく観音菩薩、「AI(Artificial Iintelligence)」ならぬ「ABC(Artificial bodhi-citta)」に達する時代が、まさか来るんでしょうか。

そうなったらその仏は、人間らをどこへ導くのか…。

 

 

 

 

 

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