見たもの、思うこと。

なんだろうこの怖さ。『特別展「縄文-1万年の美の鼓動」』

 

実はなんだか昔から、ものすごく気になってたもの、なんです。
国宝、ということはなんとなく知っていたものの、だからってどうするわけでもない、という感じで、だけどいつか一回くらいは見たいもんだなぁ、と前々からぼんやりとは思ってたんですよね。

 

火焔型土器

火焔、というのはフチの方の細工が、燃える炎のように見えなくはないよね…?っていうことですよね。ネーミングとして。

前々からこの「火焔型土器」については「クッキーみたいやな…」とも思いつつ、その不思議な造型に心が少しだけ静かにざわつく、みたいな感じを、持っていたのです。
誰に、言えるようなことでもないし。

これら縄文式土器は、というか土器系は、たくさんある世界の美術品や他の国宝とかの中では、ちょっと違うジャンルに属するんですよ、根本的に。

どこが違うかというと、例えばルノアールにしてもピカソにしてもゴッホにしても、「睡蓮の池、緑の反映」とか「ゲルニカ」とか、名前ついてますよね。
作者名もわかってて、作者がつけたタイトルがついてる。
そうじゃなかったとしても、あの絵は「ひまわり」としか呼びようがない、とか。
曜変天目茶碗にしても、来歴や窯など、その作成時期とか意図は、明白ですよね。

だけどこれら土器は、まず土器でしょう?
土器とは土で作った器、っていうだけで、名前ではない。
「ひまわりの絵」みたいなもので。

「縄文」も、縄で模様がつけてあるからジョーのモンでジョウモン、て便宜上・分類上そう呼んでいるだけで、「よし、縄文土器を作るぞ!」と思って作られたわけではない。

そんな縄文式土器が出てくる時代だから「縄文時代」と呼ばれているだけで。
「火焔型」にしても「焼町」にしても、そういう「作家たる製作者」の「意図」がまったくない、またはいっさい不明な、「ただ、そこにあるモノ」としての迫力が、何より怖い。

東京国立博物館。
上野にあります。

ここで行なわれている、

「特別展 JOMON 1万年の美の鼓動」
http://jomon-kodo.jp/

観てきました。

まさか、実物をこの目で観れる機会がこようとわ。

 

 

第一の感想は、上にも少し書きましたがただただ怖い。
展示室に入り、ガラスケースに顔を近づけて実物の土器たちを目にした瞬間、本当に「ゾワ」としました。なんなんだこの怖さは。

得体の知れない存在と対峙したような。
話の通じない、球形の光体が話しかけて来た時のような。

まったく意図の読めない、観覧者や美術関係者や骨董屋や学者や時代に媚びるつもりのない落ち着きというか、歴史そのものの重み、というか。

とにかく身の内の奥が、グアアと低い音を立ててそれらを怖がっているのわかりました。

 

現時点では、もう二度と観たくない、と思っています。

それくらい怖かった。
なんなんだろうあれ。

その昔、「東大寺のすべて展」で、聖武天皇による勅書を観た時も、うわあああとは思いましたが、怖くはなかった。やっぱり、そういうんじゃないんです。金泥で書かれた「勅」の文字、やはりそこには命令という意図があり、聖武という実在の要人という確証があり、保管すべき事物という「価値を伝達しようとする多くの人たちの気持ち」があり、それに対しては多少なりとも、理解ができるわけです。

例えば今、有名人のサインを大切に保管する、みたいな、のに似てるから。
歴史的な古文書に対する敬意や気持ちとは根本的に違うものが、縄文式土器には宿っている。

いや、「なにも宿っていない」からこそ怖いのかも。
宿っていないのに、ここまではっきり目の前にあるから。

なんだか紀元前3000年の世界に、自分一人だけ手首をつかまれてひきずりこまれようとしているような、そんな恐怖。

度胸のある人は、観に行ってください。

逆に、

え、観てきたけど?別に、古い焼き物でしょ?あんなのただの土くれじゃん?

という感想を持たれた方は、私には今後、話しかけてこないでくださいw

 

縄文時代、と言われる期間は、妙に長い。
日本列島で安定した時代が、やたら長い。
それだけ、生きやすかったのかも知れませんね。

ちょうど NHKで、「土偶」の番組をやってました。

縄文ファン必見!縄文時代の土偶の謎に迫る「土偶ミステリー」がNHKで放送!
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3667916

 

国宝に指定されている縄文の土器はたったの6つ。

1、火焔型土器
(私が昔から一度は観たいと思ってたやつ)
2、縄文のビーナス
(かなり変わった造形でファッショナブル)
3、遮光器土偶
(いわゆる土偶といえばこれ、っていうやつ)
4、仮面の女神
(顔面が三角形なのでそう呼ばれている)
5、合掌土偶
(中学生が作った感じだけど祭祀に直結してそう)
6、中空土偶
(なんで股に土管を挟んでるのかは謎)

 

これらも一応、の、便宜上の名前がつけられているだけであって、「遮光器土偶」がつけているのが本当に遮光器(サングラス)なのかどうか、なんて、絶対に真相はわかりませんよね。

 

なんのために作られたのか

もちろん、その時代の素朴な祭祀であるとか、宗教的な意味合いがあって作られた、いわば生活に密着した「祈り」の道具という側面はもちろん理解できるんですが、その他の土偶や土器をたくさん見ると、どうも「これは子供がこねくり回して楽しんで作ったんじゃないの?」と感じるものの、たくさんあるんですよね。

ほれ、お前ら、粘土やろう、って投げてもらって、土くれをこねくり回して「ほら!できた!おっさん!!!!」とか言ってふざけて作ったような。

全部が全部、「これは神に祈るための神聖な…」とかなわけがない。

そしていろんな造形を見て思ったのは「やっぱり縄文人、眉毛つながっとるな」ということ。ほぼ全て、顔がしっかり作り込まれたタイプの土偶は、みんなM字マユで、両さんみたいな感じなんです。

そしてその眉毛の真ん中と、鼻が連続で作られている。

そういう風に見えていたんでしょうね。それが自然なつながり、だと思えるくらいに。

縄文式土器は、関東〜東北〜北海道からの出土が圧倒的に多い。弥生式土器は逆。
縄文時代のある時期は、やはり西日本とか、九州とかにはあまり大規模に人が住んでなかったんじゃないか、というのをどこかで読んだ気がします。霧島とか桜島とか、あのへんの破滅的な噴火と火山灰で、住めなかったんじゃないかと。それが落ち着いたころ、大陸からの移住者によって弥生文化が打ち立てられた、ってことなんですかね。

そして西日本で「朝廷」を作った人らが、関東人を「えびす」やら東北人を「えみし」やら言い出して「よそ者」扱いし出した、と…。

 

とにかく暑すぎるぞ

早朝からすでに「これはヤバい」と本能が叫ぶほどの暑さを誇る2018の夏。

開門前の「トーハク」にとーちゃく。

 

振り返って上野公園を見ると…

いやいや、地べたで寝てるおっさんおるやん。
日陰とか木陰とかいうレベルじゃないよ。
死ぬぞ。
いや死んでるの?
寝てるの?
寝れる?
そんなとこで寝れる????

死んでませんでした。
後でこのおっさんが、座ってるの見ましたw

 

チケットをテケツで購入し(1,600円)、敷地内に入りました。
「特別展 縄文」は「平成館」で行われています。敷地の一番奥のようです。遠い。

ここですね。

展示内には一箇所だけ(最終地点)、撮影オッケーな場所がありました。
これがそれ。

ここを出ると、ミュージアムショップがあります。

図録を、買ってしまいました。
買うつもりじゃなかったのに。

これが合掌土偶。

く、クリアファイルも買ってしまった…!
実物じゃなければ怖くないし…!

そういえば入場するとき、「先着300名様限定です〜」と、これくれたんです。

ぶ、ブイアール。
アプリをダウンロードしてスマホでやるやつ…。

どこかで見たことあるぞう…

 

 

これやん。

安室奈美恵のドーム公演「Finally」でもらったやつやん。

 

 

特別展「縄文-1万年の美の鼓動」。

7月3日に始まったこの「JOMON」、会期は9月2日までです。
中学生以下は無料です。

上に二つ紹介した動画は、言わずと知れた「びじゅチューン!」

作者の井上涼氏が

とツイートしてて、あれ、これって今日、だぞ…っていうか今だぞ…と思ったんです。

で、チケット買って、入ろうかと思ったら。

ロケ隊がいる(グリーンのパンツが井上氏)…。
トーハク開館前に、館内で収録をされてたんですね。
織田さんが暑そうに歩いてた。

 

 

この日、収録された模様は8月3日、「びじゅチューン!」の夏休みスペシャルとして放映されるそうです。あさ9時40分〜。

楽しみです。

NHK「びじゅチューン!」
http://www.nhk.or.jp/bijutune/

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