見たもの、思うこと。

ジョジョの実写化にとにかく怒っている人らがいるけどさ

JOJO6251―荒木飛呂彦の世界

 

実写化に、怒っている人らがいる。
主にジョジョの奇妙な冒険/第4部、「ダイヤモンドは砕けない」に関してのことに限ってもいいでしょう。

実写化が発表されて以来。

「ジョジョの奇妙な冒険」第4部が実写映画化ァァー!!!
http://natalie.mu/comic/news/203424

とにかく、怒っている人らがいます。

やめて!っていう気持ち、もちろんわからんでもないです。
漫画は漫画だから漫画なのであって、映画にできるんなら最初から映画で作ってる、とすら思いますしね。

原作漫画ありきの脚本による映画化、それじたいが安易だという批判もあります。
そもそもヒット漫画しか映画化はされないから(それはアニメも同じか)、最初から知名度があって、最初からある程度の興行収入を見込めるわけですから。

映画に興味がなくて、投資対象として映画事業にお金を出しているだけの大金持ちなら、「その方が確実に利益が出るじゃあないか」と、その感じを促進して行くのも納得がいくじゃあないか。

 

では、怒っているファンはどこをポイントとして怒っているのか

ジョジョを汚すなとか。
配役がおかしいとか。
主にその辺だろうと思います。

あと、「実写化は無理だろう」とか。

ジョジョ実写化が話題! 実写映画で大学生が「これだけはやめて!」と思う展開5選
http://news.nicovideo.jp/watch/nw2448132

↑この記事を見ると、やはり俳優陣に対する不満は大きいように見えますね…。

中には

・基本的に実写は許せない(男性/21歳/大学3年生)

みたいなのもあってw、怒りの端々に原作原理主義がうかがえて面白いですな。

 

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない ワールドコレクタブルフィギュアvol.1 全6種セット

 

できるわけがないのに…?

基本的に、漫画の全てを実写化するには、アニメ化が最適です。
で、それはもうコースとしてすでにありますよね。

漫画→アニメ→舞台→映画

この順で、メディアを移動しながら拡大して行く作品イメージ。
少し順番は入れ替わることはあっても。

ここで気づくのは、「逆はあんまり見ないな…」ということです。

実写映画→舞台→アニメ→漫画

の順でメディアを超えた作品は寡聞にして知りません。
あるのかも知れないけど、知りませんねえ。

というのも、メディアを移動する(違う媒体で作品化される)には、その前提として「ヒットしてないといけない」という条件があるからです。

これは、当たり前だと誰でもわかります。
映画がヒットしてないのに、誰が「舞台化しましょう!」となるものか。

例えば2016年の大ヒットアニメ映画と言えば「君の名は。」
これが、舞台化されること。
ありえる。
漫画化されること。
ありえる。

たぶんもう、どこかで企画書が舞っている。

これは、ヒットしたからこそ、手に取る人が想定できるからこそ企画が通るのであって、「これ、何?いつの映画?」というようなものを舞台化しても、「つまらない」という評を再度、集めてしまう可能性は高いですからね。

すべては商業として行われることだから、未来については「可能性の高い方に賭ける」のが当然です。

どんどん可能性が低くなる方に賭ける例は、当然少なくなる。

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第4部 キラークイーン(荒木飛呂彦指定カラー)(再生産) 約16cm PVC&ABS製 塗装済み可動フィギュア

 

映画の方が「上」なのか

さて、実写化されることに怒っている人に言いたいのは、果たして、

漫画→アニメ→舞台→映画

の順は、「出世」なのか?という点です。

確かに、波及力は大きい。
テレビで何度も放映されたり、出演俳優の代表作として名前が何度も語られるのは、作品として大きくなったと言えるかも知れません。

でも怒っている人らは、そんなことに怒っているのではないようなのです。
原作との整合性、とか再現性について、嘆いているんじゃあないですか?

先ほども書いたように、漫画を動かすには、アニメ(またはCG)が最適。

それでも、声優によって登場キャラの声が確定してしまう時点で、「原作の冒涜」には変わりないでしょう。

「彼は合ってる」「○○さんは適役」などは単なる主観であって、どこまでも平行線を行こうと思えば行けます。

逆に私などは、その作品(漫画)を語ろうとするとアニメが先行してイメージされ、そのに配役された声優さんへの絶対的なリスペクトを語らなければいけないような気がして、妙な気分になることがあります。

これも、すべては商業として行われていることだから、妥協点については「ヒットの可能性の高い方に賭ける」のは当然と言えるのですが。

超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第四部 13.クレイジー・ダイヤモンド (再生産) (荒木飛呂彦指定カラー)約17cm PVC製 塗装済み可動フィギュア

 

 

漫画が一番すごいのだ

私は常々思ってるんですが、「映画が上」だと思っているから、実写化に腹が立つんじゃないでしょうか

あらゆる創作物の中で、漫画が一番すごいのです。
これ、間違いないと思いません?

漫画は、なんとたった一人で脚本・カメラ・作画・カラー・俳優全員・女優全員・監督・武術指導などをこなしてるんですよ。

映画は、何百人が関わって、何億円を投じて、それぞれのプロフェッショナルが、それぞれの分野「だけ」に腕によりをかけて何日もかけないと作れない。

アニメも、舞台も、歌舞伎もすべてそうですよね。
漫画は、たった一人で、世界を興奮させる作品を描き出す。

漫画が最上、だと思っていれば、「実写化、ほう…」程度に思えるんじゃないでしょうか。

ハリウッドとかアカデミーだとかを見すぎているから、「映画こそ至上のエンターテインメント」とあまりにも刷り込まれてしまっていて、いつのまにか自然に漫画を卑下するような体質に、なってやしないか。

漫画は、どう考えて世界最高峰の芸術です。

 

オタクは黙ってろ

で、原作ファンは、原作の良さをぞんぶんに体感しているので、自分の経験、読んだ感動、作品の読み方、みたいなものを大切にしていますよね。
自分の通ったような道を通ることこそが、作品を味わう王道だ、とくらいに思っている節がありますw

そしてそこには「時代」が絡んでくるし。

これは、ガンダムもそうですね。
アニメや漫画には作品が公開された「時代」というものがあって、その時代にストレートに直撃した世代(思春期だったか?)が、なぜか一番エラい、ような顔をしている気がするんです。

ビートルズ武道館公演、の時代を知っているジジイが鬱陶しいのと同じですね。

下の世代に永久の尊敬を要求するような古参のファンたちは、なぜか常に古いファンこそが偉いと勘違いをしている気すら。

素晴らしい作品の普遍性は、どの時代に、どの角度から好きになっても奥深く楽しめるというところにあるでしょう。

逆に言うと、作品群が膨大で拡大し続けているため、「浅く楽しむ」ことが可能になる。

原作が単行本2巻しか出ていないカルトな漫画だとその2冊を深く何万回と読み込むしかないが、ガンダムだと初代を直撃などしていなくても、今のガンダムとかOVAだけとかプラモデルとかスーパーロボット大戦とか、もう「ほんのちょっとの関わり合い方」ができると思います。

鉄血のオルフェンズを急に見ても、その素晴らしさはわかる、ってもんです。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズの哀しみ

そして製作する側は、その状況をたぶん分かってくれているし。

古参の、作品に対するうんちくを若い世代に語ってマウンティングしたいだけのオッさんオバハンを、時には鬱陶しく思います。

HG 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ガンダムバルバトス 1/144スケール 色分け済みプラモデル

 

 

オッさんも黙ってろ

新しく参入してくる人らは、原作ファンには予想できないところから入ってくると言っていいでしょう。

世の中には「映画化で、初めてその作品を知った」と言う人もいるんですよ。

ジョジョの奇妙な冒険/第4部、「ダイヤモンドは砕けない」では、空条承太郎役が伊勢谷友介さんに決まって、ジョジョファンたちは「違うぅううう!!」と叫んだと言います。

でも、生粋の伊勢谷ファンの人たちが、そのキャスティング発表から、「ジョジョ」シリーズを1部から買い求め、勉強するかのごとく愛読し始めている、という話を聞きました。

誰だ?
1部と2部やS.B.R.をろくに読まずに「ジョジョ最高」とか言ってる奴は?

 

いや、それでも別にいいんだったww

楽しみ方は、完全に自由です。

実写化に怒っている連中には言っておきたいのです。

映画化された作品が、いかにあなた方のの気にくわないものであろうとも、いかに原作の良さを減衰させるものになろうとも、そこからジョジョファンになってくれた人らが大勢いて、ジョジョに関する作品が世間にもっと広まったら、原作原理主義の気持ちも潤う、良いことがどんどん起こるはずです。

まずは荒木飛呂彦先生が喜んでくれるじゃあないですか。
そしたらまた、想像もしない展開が、待っているかも知れない。

それ以上のことが、ありますか?
漫画は、映画のなどよりすごいんです。

 

「配役が気に入らない」
とか
「監督が」
とか
「ロケ地が」
とか、
チンケな理由でスネてるんじゃあない。

「奇妙な冒険」は、そういう方向にも続いていくものだと考えましょう。

 

※追記
メタタァ

 

 

 

 

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