不思議です。
「今日から五日後」と言えばいつですか。
今日が10日だとしたら、15日ですよね。
「5日、あと」なわけですから。
「今日から五日前」っていつですか。
今日が10日だとすると、5日ですよね。
じゃあ、「後ろ」ってどこですか。
今の自分と比べて、過去のことじゃないですか。
「今日から5日間ほど過去の自分」って、
今とくらべて「後ろ」ですよね。
自分は未来へ前進してるんですから。
「後ろを振り返るな!」ってよく言うじゃないですか、
熱血ラグビー顧問が。
あれ?前向いて進んでいるはずの自分が、
「前」と言うと、それは過去の事を指している。
「振り返るな!」と怒られるはずの「後ろ」が、
未来のことを指している。
これはなぜなんでしょう。
前を向いて歩いている以上、「前」はfutureのはずなのに。
「前」は「先駆ける」という意味の時(プレシーズンマッチとか)、
あるべき未来を前提にして使われます。
決定している事項から、
さらにさかのぼってみて過去、という意味で。
「過去の未来形」というヤツ。wouldですね。
でも、そこんとこ、語句が混同しているのはなぜなんでしょう。
「after」は、「back」ではない。
英語なら厳密に区別ができるのに、
日本語だと「後くされなく」と「後がたのしみ」
とはちとややこしい。意味は結局、似てくるんですが…。
ひょっとして人間は、
背中を前にして前進してるんじゃないでしょうか。
だから過去にこだわるし、未来に不安がある。
そして日本語は、その尊重すべき過去の、
見えざる声をいつも聞きながら生きて来たんじゃないでしょうか。
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