気をつけなければならないことがある。
それは「フクロだたきをする方に回るな」である。
学校や会社やいろんなグループに、
それぞれに所属しているのが人間だ。
その中には多勢のひとがいるわけだから、
新人やら古株やら、立場も違えば考えも違う。
能力にも差があるから、
出来る出来ないの優劣もある。
思わず自分は傷つきたくないから、
多数派に入ろうとしてしまう。
「過半数で勝てる方」へ回る。
ひとりの、ダメな人がいるとして。
客観的に見ても、その人がダメで。
周りはそのひとをせめて、陰にひなたに非難する。
そこにあなたは、参加してはいけないんだ。
「フクロだたきをする方に回るな」。
弱いものを守れとか、そういうことじゃない。
いい気になって、
完全に安全な立場から、
数をたのんで保身を考える、
そんな卑怯者になるな、ということだ。
いつ自分が少数派に回るかもしれない。
いつ、フクロだたきにあうかもしれない。
そんな恐怖に、ちゃんと耐えなければならないぞ。
正義をきどって
「だってやっぱりあの人だって悪いもの」と、
「フクロだたきをする方に回るな」。
そんな理由など、あなたが自分を正当化するいいわけだ。
そんな多数派のリンチに加わってはいけない。
それらすら超然と見守る、
そんな孤独に耐えなければならない。
孤独を恐れず、
卑怯なリンチの加害者になってはいけない。
多人数で、一方的に、正義を振りかざして、
抵抗できない人に勝って、なにが嬉しいんだ!?
「いじめられる方も悪い」などという、
いっけん正当性のあるような言い逃れをしてはいけない。
たとえ原因のほぼすべてが
イジメられる側にあったとしても、
おおぜいでイジメる方が悪い。
おもわずやってしまいそうなことだけに、
きちんと肝に銘じておかなければ。
「フクロだたきをする側にまわるな」。
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