喫煙論3
なんだお前、どっちの味方なんだと言われそうだが、
俺はどっちも行き来できるようにしたい。

健康上の理由でタバコ程度も吸えないなんて不健康だし、
辞められない、なんていうのが理由で吸い続けるのも情けない。

マナーが叫ばれて久しいが、マナーと言うのはそれぞれの気持ちの中に、
きちんとしましょうという暗黙の法律がもともとある場合にこそ、
訴えても意味があるものだ。

マナーとは、みんなで守るべき規則のことではなくて(それはルールという)、
放っておいても線を引ける、伝統的で歴史的な気持ちの連続性のことだ。
ちょっと難しいなあ。

ポイ捨て条例とかスモーキングエリアの設置とかの具体的な行政は、
マナーの提唱では
変わらない状況から脱するための(喫煙者のココロにマナーがないのだから
ルールを作らなければならなくなるのは当然だが)、
ルールで現況を良くしようとする試みである。

要するに、「タバコを吸うのは自由だが、
なんでも自由だと思うなよ」と俺は感じたい。
野放しで自由奔放なのが、「かっこいい」わけではないからだ。

「自由のかっこよさ」を簡単に言うと…

喫煙席ではあるけれども、小さい子供がそばにいるから吸わない「自由」。

自由とは、決して許可があるからといって、
最大限にその権利を振り回すことではない。

依存心(なにかに頼る弱きこころ)が強い女性ほど、
タバコは辞められない傾向にあるのかも。

しかしタバコ程度を辞められない人が、
いったんハマった薬物から、自力で逃れられるわけがない。
「割れ窓理論」的にみても、やはり分水嶺は喫煙かという感じだ。

そういえばタバコのデメリットは数あれど、
条件反射的に「良いところもある」という反論が出てくる。

ガンになりやすいなどの科学的根拠が
ハッキリしているデメリットに比べて 「吸うと落ち着く」というもの。
これをメリットであると勘違いしてしまっていてはどうしようもない。
「喫煙」を「殺人」に置き換えてみたらどうか。
殺人のデメリットは多く思い付くが、 
「人を殺すと落ち着く」ことを理由に、殺人を正当化する人を許せるか。
「薬物」でも同じである。
 ちなみに、「やっぱりココロが弱くてだめなんだよなあ、辞めれない…」
と自嘲気味に言うというのも、「ええかっこしい」のひとつであると断言できるぞ。

かっこいい自分というのも誇るべき対象であるけれども、
「ダメな俺」というのも、「自虐(自嘲)というジャンル」
では立派にかっこいい対象になるのだ。
情けない自分、笑っておくれよこの自堕落、
落ちぶれてやさぐれて転落してる退廃的なオイラ。

「かっこいい」と「情けない」。
この2つが、
タバコを吸う理由/辞めれない理由の裏表にがっちりとある。
これを突き崩さないかぎり(いや、無理に突き崩す必要はないのかも。
なぜならそれは自己顕示欲なのだから)、禁煙社会は実現しない。

男に憧れてタバコを吸いはじめる女、というのも無意識には相当数いるはずだ。
暴走族のレディースを連想できてたいへん滑稽だ。

しかしこれはひょっとして、男女平等教育の最悪の現れ方だろう。
ジェンダーフリーなどの女性権力拡大運動が、
国を滅ぼす振る舞いであるいい証拠だ。 
男が情けなくなった、というのも同様である。

情けない男が多くなった、というのは、
情けなくない男(つまり頼りがいのあるイイ男)が
少なくなったということである。
それはどういうことかというと、「強者の総取り」が起こるということだ。

ライオンやゾウアザラシの群れを思い出せばいい。
男らしく強くたくましい男だけが、よりどりみどりに女を選べる時代。

いくらアブれたオタフク女どもとて、
情けないひ弱な男と引っ付かなければならない理由はない。
バカな男の1番より立派な男の2番、そういう考え方もあるのである。

強い遺伝子を残そうとするはメスの本能でもあろう。
本来は理性でそこを抑えていろんな恋の形をつくるわけだが、
女が男並みに
活発に(粗暴、という意味でだが)相手を物色できる世界になったら、
弱々しい遺伝子しか持たないヘッポコは、相手にされないのが道理である。

強い男だけが、イイ女をたくさん手にできる。
「中性的な魅力」に酔っぱらってるガリガリのひ弱くんは、
そのブームが終われば捨てられる運命にあると知らねばなるまい。

話が脱線したのでもとに戻すと、 
タバコを辞められないという嘆きを毎日の様にいろんな人から聞くが、
辞める必要はないのだ、と思う。
だが「止(と)める」ことはできるだろう。

飛行機に乗っている間、映画を観ている間、寝ている間。
吸わない数時間は吸わないで済んでいるのだから、
そういう時間があるのだ、ということをもっと意識すればいいのだ。

何時間かおきにわざわざ起きてタバコを吸ってまた寝る、
というひとは多分、そうはいないだろう。

禁煙、というなんだか凝り固まったイメージしかできない人には、
まあ無理だろうけども。
想像力の豊かな人しか、
タバコを吸う自分をコントロールすることは出来ないのだ。

あんなちっぽけなタバコごときに
「やめられない…」なんて言わされていることを悔しいと思わなければ。

それを悔しいと強く思った上に、
イメージ能力の豊かな俺は、たかがJTごときが作った製品を
買うか買わないか自分で決めるぜというコントロールが
うまく出来ているわけである。

ニコレットやらニコチンパッチやら、
自分の意志に反して生物学的化学反応でタバコへの
依存を減らそうとする装置もたくさんあるが、
それも依存には変わりない。

(これは女に多いが)彼氏に言われたら辞めるとか
結婚したら辞めるとか
子供が出来たら辞めるとか、
条件付きで依存から逃れることは難しい。

だいたい、喫煙者の女性は、嘆き悲しむ場合もある。
なにせ昨今は出来ちゃった結婚が異常に多い。
「出来ちまった」というくらいだから
自分の意志ではなく不意打ち的な妊娠であり、
生理が少しだけ不順などという状態では即座には気づけない。

つまり妊娠が確定するまでの間、
体内の胎児にはニコチンタールが存分に降りそそいでいるのである。
それがどのように影響するかは定かではないが、良いはずはなかろう。
それだけ、無責任な行為になる場合がある(不意打ち妊娠がすでに無責任だが…)。

だから「条件がそろえば禁煙も成功する」などというのは
今すぐに辞めたくない(かっこいいと思い込んでいる喫煙と言うポーズをね)、
ただの言い訳であり、それは「かなりカッコ悪い」。

なんじゃかんじゃ言い訳しながら意志の弱さで吸い続ける方々は、
将来かならず肺気腫(はいきしゅ)という病気に100%なります(完治はしない)から、
吸った息を吐けずに呼吸困難で苦しんで死になさい。
御葬式には行ってあげるから。

絶対に辞めない、と意地になって吸った人の御葬式にも、行ってあげるけど。

大事な人には根気良く、説得し続けるしかない。
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