■01 朝はきげんをよくしろ■
だいたいほら、朝集合で夜解散ちゅうのが社会の基本というか
一般の常識ですから、次の朝にはみな、夕べの解散からの朝ま
での生活を背負ってやってくるわけですよ、睡眠不足も含めて。
これはみな同様であって、それぞれの都合や苦労を持ったまま
それぞれに生きているわけです。
だからあんまりそのツラさをひきずった顔で朝からいられると、
「いいかげん、知るか!」という感じになるわけです。
おまえの不機嫌は、まわりの不機嫌の原因になるだろが!と。
別れ話とか金の無心とか、不機嫌のタネをいきなり朝からまく
事ないだろ?ってことでしょう。
無理矢理機嫌良くしてると、だんだんホントに機嫌良くなって
くることもあるし。
■02 人には腹をたてるな■
他人に腹が立つのは、自分との違いが気になりすぎるからです。
なんでこれが出来ないんだ、と他人に怒るとき、その基準は
「俺はできるのに」にあるはずです。
俺ができないのに他人は怒れない。
やはり「世の中いろんな人いるなぁ」は、そうとう有効な口癖
だと思うんです。
■ 03 恩は遠くからかへせ■
この「遠くから」は、距離じゃないですよね。
恩師への感謝を、いったんウクライナの永住権をとってから
国際郵便で、という意味ではないでしょう。
だいたい、何を恩と感じるかは、それぞれがどれくらい敏感に
人生を生きているかにかかってますし。
ぜんぜん響かないヤツには、なにしてあげたってなにも感じな
いだろうし。
だからといって感謝を、電話をかけて「有り難う。ありがとう」
と直截に言うのはなんか、ねえ。
そういうのも必要な時もありますけど、そういう時は返って
社交辞令の場合が多い。
ほんとに感謝したら「あの人にもこの気持ちになって欲しい」
と自然に思うもんです。
だから遠回しに遠回しに、その人が幸せになるように仕掛ける
んです。そういう意味です、たぶん。
■04 人には馬鹿にされていろ■
最下位は『利口ぶってるバカ』
第三位は『バカぶってるバカ』
第二位は『利口ぶってる利口』
トップは『バカぶってる利口』です。
かのヒゲダンスの元となった
Mr.ボールドという芸人さん(故人)の一輪車の芸をご存知で
しょうか。
完璧に乗りこなせるモノを、わざと失敗する事の方が、乗りこ
なす事じたいよりも難しい。
かの師匠はそうおっしゃっていました。賢いと思われたいあま
り、そのフリに忙殺されて中身を磨くのを忘れる人。
いけませんなあ。
「いくら利口になったって、たかが利口」というくらいのスタ
ンスが、一番いいんじゃないですか。
「アタマが切れる」なんて言われるの、カッコ悪いよ。
■ 05 年忌法事をしろ■
先祖が祟るって、おかしな話ですよ。仏壇や法事をキッチリし
ないからって子孫に祟ってたら、子孫たち滅んでよけいに供養
が荒れるじゃないですか。
あらゆる恐怖話は、実は戒めなんじゃないかな、とすら思うん
です。大事にしないといけない。
そんなものに、論理的な理由なんかない。
自分もいずれ、「される側」になるのかと思うと、なんだか複
雑です。
■ 06 家業には精を出せ■
いずれ実家の仕事継ぐからさぁ、今のうちあそんでてもいいだ
ろオヤジ!?叩き上げの創業者が血へどを吐いて築いた会社を、
たいていは二代目がつぶす。
「親子茶屋」「よかちょろ」「たちぎれ」などなど、ドラ息子
の出てくる落語は数知れず。
つまり実は、徹底したバカ息子って、ある種あこがれなのかも。
見るからに安易に俳優になる「俳優のこどもたち」に、なんと
なく違和感ありません?
■ 07 働いて儲けて使へ■
一攫千金はこの世にはない、というのが、いつまでたっても骨
身に沁みないなあ。
働かないと儲からないし、儲からないと使えない。
この順序が逆になるから生活が苦しくなる。
使っちゃうから儲からない。儲からないから働かなくちゃ。
これじゃあ労働が苦痛になるわけだわ。
働けることに感謝してれば儲かるのかな。
はたして「儲ける」とは、大金を口座に持っていることなのか!?
■ 08 人には貸してやれ■
返ってこないCDもある代わりに、返していないCDもあります。
貸借がきっちりしすぎてるのってなんだかイヤなヤツみたいで
イヤですね。
元サヤに戻らない貸し借りが双方にあって、そのバランスは
「貸しが少し多い」のが理想じゃないですか。
■09 女房は早くもらえ■
うわあ、そうなのかっ…。
晩婚のみっともなさってやっぱりあるもんなぁ…。
いくら男前の俳優でも、「55で第一子誕生!相好を崩すパパ」
なんて、やっぱりどこか滑稽で。
嫁が若けりゃいいっていうのも、なんか即物的でイヤだしなあ。
でも大富豪になってまで、ババぁを嫁にはせんわな…。
■ 10 ばくちは決して打つな■
相手の出方とか、さいころの出目しだいなんて危ない橋、娯楽
以外でわたっちゃいけない。
これは法律とか経済的理由とかじゃなくてね。
この「ばくち」っちゅうのは目を閉じて、手足を縛って「生き
残れるか!?」と賭けて崖から飛び降りるイメージです。
やっちゃいけない。
いちかばちかで全てを賭けるようなことは、やっちゃいけない。
■ 11 大めしは喰うな■
今後、必ず食料危機ってくるわけです。
今でさえ日本の食料自給率は40%程度。
各国からの輸入を全部止められたら、食事の量は6割ダウン
せざるを得ない。
中にはまったく食べられなくなる素材もあります。
牛肉は狂ってるし、外食は添加物だらけだし。
来るべき食糧難にそなえて、粗食に耐えられる体作りが必要
かもしれません。
ただ食べる量が多いだけの「フードファイター」の、どのへ
んが「ファイター」なのか誰か教えて。
■ 12 自らに過信するな■
ある程度の過信はですね、必要だと思うんですね。
ながく助走を取るためにね。
どこからが「持つべき自信」で、どこからが「過信」なのかの
線引きは自分では難しい。
「自分には出来ない!」と常に思っていること。
「だけどがんばる!」と意気込むこと。
つねにハードルを高めに設定しておくこと。
自分より下の人を、劣っていると見ないこと。
このあたりで、「過信」は防げそうな気がします。
■13 火事は覚悟しておけ■
怖い言い方だなぁ…。
そんな「関白宣言」的な言い放ち方されてもなぁ…。
地震や火事になったら
「これだけはつかんで飛び出すセット」を作っとかなきゃな。
「この辺は勢いでかっさらうゾーン」でもいいけど。
たまに、真っ裸で寝てる人っているけど、覚悟しておけ。
■ 14 戸締りに気をつけろ■
セコムって絶対来てくれるんですかね。
ほんとに強盗と格闘になってる場面に駆けつけたセコムは、
代わりに闘ってくれるんですかね。
その場合「肉弾戦はオプションになりますがどうなさいますか」
とか選択を迫られるんですかね。
「勝つ¥10000、引き分け¥8500、傷を負うが取り押さえる
¥6800、無傷だが逃げられる¥4000、どのコースになさいま
すかお支払いはカードでよろしかったですかお客様」なんて
言われるのイヤだから、戸締まりには気をつけろぃ…。
■ 15 拾は届け身につけるな■
拾った物をさも自分で手に入れた物のように振る舞うな、と。
うん、もしそれがとても必要なものだとして(お金がわかり
やすいね)、それをポンっと拾ったと。
完全なラッキーですけど、その金品を得るためにがんばろう
とするエネルギーを、それらは奪うんですね。
短絡に入手した幸運は、その到達へのプロセスを壊す。
■ 16 何事も身分相応にしろ■
うまいものって、
どこまで自分の舌を信じられるんでしょうか。
ある一定の額を超えると、もう舌は自動的に「うまいゾーン」
でしか判断しないような気がしてなりません。
大金持ちが大金持ちの紹介で訪れる超高級料理店には
「不味い」というカテゴリーが存在しないことが前提になっ
ている。
「あのころ食ったうまいものが、今でも一番うまい。」
これを言えるひとがかっこいいと思う。
■ 17 泣きごとは云うな■
「悲しいから涙が出るんじゃない、涙が出るから悲しいんだ」。
わかったようなわからんようなイイセリフです。
グチは言っちゃいけないんです。
愚痴を垂れると、自分の最低ラインがさらに下がってしまう。
愚痴らなきゃならないような内容は、捨ててしまう気になら
ないと。
泣きごとを言わないように習慣づけていると、「泣きごと」
というジャンルが自分の中から消えてしまいます。
多くの人が「泣きごと」として泣きごと言って処理してしま
うような案件が、別の楽しみ方を見つけて発展的に利用できる。
みっともなさを防ぐだけじゃない効能があるようです。
■ 18 神仏はよく拝ませ■
神仏を拝むことを笑う無神論者に言いたい。木と紙と鉄で出来た
仏壇や、石や木や鉄でできた神像を、頼れる存在と認めて他人を
笑っている矛盾に気付けと。信仰とは無言で、最終的に自分のこ
ころと対話することなのだと知れ。
自分ごときじゃ決して届かぬ、
なにか偉大なものがこの世にあると真摯になること。
その気持ちすら持たないと表明するに等しい
「無神論者」は、鬼だ。地獄以外に堕ちろ。
■ 191人の苦労は助けてやれ■
変な援助はプライドを傷つけるから、助ける方が気を使うんです。
それであまりにもさりげない助太刀だと、ほんとに全然気づかれな
くて、本人ひとりの手柄だと勘違いされてしまう。
難しいトコロです。
■ 20 火は粗末にするな■
その昔、江戸の町では火事が名物だったそうで。
水かけて消すということが木造建築では限界があったので、隣近所へ
の類焼を防ぐため、その近所の家を壊して回ったのだとか。
そのために、わざと壊しやすいように簡易な建て方だったらしい。
タバコ吸う時も「火ィ貸して」って言うもんね。
「火、よこせ」じゃなくて。
そうやって、自然にあるものとして意識するんじゃなくて、
「粗末にする」という風に、コントロールするのだぞ、という意識
改革じゃないですかね。
■ 21 風吹きに遠出するな■
風吹きとはなにを象徴してるんですかね。
災いの前ぶれ?なにかありそうな感じするもんねぇ、台風の日とか。
ビウビウ風がなって、不安そうに歩く子供がいたりして。
それでもスケジュールは変えられないから遠出もしちゃいますけど、
ほんとはイケナイことなのね。
■ 22 年寄りはいたわれ■
年寄りがいなければ、子供はいない。
先に生まれた人たちがいるから、我々がいる。
こんな単純なことを、忘れてやしませんか。
老後を安心して過ごさせてあげることが出来ない国が、
なんで国ですか。
年金やら保険やら、高齢者が増えることがなんで、高齢者の
負担を増やす理由になるんですか。
若い奴らで、面倒みてあげましょうよ。
それくらい出来なくて、なにがサムライジャパンですか。
そう思いませんか。
■ 23 子の云うことは八九きくな■
「子供はやらねばならないことを知らないくせに、やりたく
ないことは知っている」なんていいますね。
欲望によりそって素直に生きている子供たちは、自分が今元
気を維持できている理由も知りませんし、苦労も知らない。
またその裏側を露骨に感じさせないのが親の愛だったりする
んでしょうか。
やりたいようにやらせよ、が子供を自由に育てる最良の方法
だと言われたりもしますけど、その「やりたい」が素晴らし
い方向へ向かう様にするには、なにが正しいかをギチっと教
え込むことが必要なんですかね。
『誰も知らない』っていう映画、観ました?ヘコむよ…。
観るんじゃなかった…。
■ 24 初心は忘れるな■
忘れるから初心なんですよね。
しかしこうやって昔から戒めとして言われてるってことは、
「初心」ちゅうのは忘れるとか思い出すとかいう類いのもの
ではないのかもしれませんね。
つまり「携帯とか財布とか」じゃなくて「心臓忘れちゃ終わ
りでしょ」みたいな感じなんですかね。
■ 25 借りては使うな■
もう電車賃も使い果たしそうな夕方、知り合いやサラ金に借
りてまで突っ込んだパチンコは、まず出るもんじゃない。
■ 26 不吉は云うべからず■
日本には万葉の太古より、「言霊(ことだま)」が厳然と
存在するようです。
「泣きごとは言うな」と同じです。
■ 27 難渋な人にほどこせ■
ノリに乗ってる友人に寄り添っていくのは、なんだか打算じ
みててイヤなんです。「コネ」とか「ツテ」とか、
食い散らかして品格を下げて行くのはやっちゃいけないこと
なんです。
でも、もしすごく困ったことになったら、別に普通の顔で
助けてやるからな、とも思ってます。
だから、「イイ時」は別に、無視してたっていいんですよ。
■ 28 義理は欠かすな■
ヤクザの出費額第一位は「祝儀不祝儀」だそうです。
「義理と人情」というセットの仕方は本来おかしい。
「義理と人情」は「ビタミンとミネラル」みたいに、両立
できる場合ばかりとは限らない。
人情はものすごい個人的な事情がないと成立しないけど、
義理は社会的な約束事とルールさえ守ればなんとかなる。
「仏恥義理(ぶっちぎり)」っていう当て字、味わい深いなぁ…。
■ 29 大酒は飲むな■
日本酒を、1合だけ、新鮮なアジのお刺身と一緒になら飲める
ようになりました徳田です。
よろしく。
■ 30 判事はきつく断れ■
これはなぜか、未だ印鑑の意味すら知らないような中学生時
代から言われ始めたりしてました。
「保証人になるな」「本当の友達であればこそ断れ」
みたいな。
ぜんぜん悪くない人でも、追い込まれて切羽詰まったら無二
の親友も肉親も愛妻もほっぽらかして逃げちゃうそうです。
もちろん、悪い悪いと思いながら、です。
そういうガケっぷちに立ったひとだから、お願いする人はも
のすごい勢いでお願いしてくるわけですよ。
全身全霊を持って保証人を頼みにくる。
気迫もある。
だから、「せっかく頼りにしてくれてるから傷つけないよう
に断らなきゃ…」
なんて考えてたらその時点で負けちゃう。
だから「きつく断れ」なんですね。
■31 貧乏は苦にするな■
ほんと、そう。貧乏はおもしろいと。
だいたい、
人間を「貧乏」と「裕福」に仕分けるシステムっていうのが、
まず腹立つよな!人格や品格の高さは、収入や家柄やお小遣
いには関係ない、と断言しておこう。
でも、あまり貧乏すぎるとやっぱ、「貧すれば鈍す」らしいよ。
気をつけよう。
■32 水は絶やさぬようにしろ■
水道局に水止められるのって最後なんですってね。
ガス、電気、最後に水。水止まったら、あなたも見事に社会
生活不適合者。
■ 33 怪我と災は恥と思へ■
いわゆる自己管理ですよね。
よくほら、アメリカではデブは出世できないなんていいます
けど、あれってどこまでホントなんですかね。
理屈はわかりますけど、どう考えても一般的に当てはめるに
は無理があると思うんですよね。
だって、どうしようもなく無能なヤセッポチもいれば、みな
ぎる才能とアグレッシブさのブタもいますもん。
普通、運動神経がよければケガしないわけで、不注意である
とか、準備不足であるとか、不摂生であるとか、
「不可抗力」を認めない潔癖さって、持っててもいいかもし
れませんね。
その上で降り掛かる火の粉をやっと「無理もない」と呼べる
わけでね。
■ 34 小商ものは値切るな■
最近はどこの店でも、店員の裁量でディスカウントされるっ
てことはなくなりましたね。
ああ、もぉええわ兄ちゃん持って行き!300円でええわ!
みたいな。
味気ないっちゃあ味気ないですけど、値切る気のないものを
安く売られるのも腹立ちます。
値引きが恥ずかしく感じないのは大阪人?
同じ服でも「高く買った」ことを自慢するのが東京人。
「安かった」ことを誇りに思うのが大阪人。ほんとかね。
■ 35 産前産後は大切にしろ■
よくわかんないけど、そりゃそうなんでしょうねー?
これは女性に向けてってだけじゃなく、旦那衆にも言えるこ
とでしょう。妊娠期間中にいたわりの少なかった事実は、
けっこうあとあとまで尾を引く恨みとなって残るらしいですし。
■ 36 万事に気を配れ■
そんなこといわれてもなぁ…。
ほら、自分の器って自分で決めてしまいがちなもんで、
「俺はこれ、できないっす」とか「わたしはこういう性格な
もんで」とか、注意を向ける範囲を勝手にしぼってしまって
ると思うんです。
ほんとはもっと広範囲に渡って力を出せるのに、集中するこ
とがいいことだとばかりに的を小さくしてしまっている。
そのせいで、外したときのダメージが大きくなる。
人間の脳は内側に無限大なのだから、チョイ無理なくらい、
多ジャンルに手を出してもいいんじゃないでしょうか。
「それ興味ない」なんて言わずに。
■37 病気は仰山にしろ■
これは、「病気はたくさん患え」という意味ではもちろんあり
ません。
もしそうなら、というかそれは病院や医者の本音であって、
われわれの訓戒としては間違ってますもんね。
これは、「どんな病気も軽く考えるんじゃねえぞ」という意味
です。健康保険をほぼまったく使わないので表彰品を何度もも
らったことのあるわたくしは、百まで生きるつもりでいます。
悲しくもブザマに短命のみなさま、わたくし一人が同世代で生
き残った時、口を極めてあることないこと悪口言いまくります
んでご覚悟のほどを(笑)
■ 38 家内は笑うて為せ■
(夫に)家事の負担をどれだけさせるかに命をかける主婦って
いうのはどういう生き物なんですかね。
家事も立派な労働だと思いますが、それだったら旦那の留守に、
旦那にかかる負担まできれいさっぱり無くしておくぐらいの誇
りがあってもいいじゃないですか。
いや、そりゃ、毎日のお献立、大変でしょうよ。うん。
毎日のお弁当、早起きしてご苦労さまですよ。
でもそれ、「苦労」とか「労働」とか「負担」とかっていう
ジャンルに当てはめると自分が損ですよ。
家族の喜びは自分のヨロコビ、という風に考えないと。
あなたがサボって怠けた結果は家族にマイナスをもたらし、
それはわりと早い反射であなたに跳ね返ってくるんですから。
どうせやらなきゃならないんだったら、笑うて為しましょうぜ。
ところで、男も女も、家事がいっさいできないと平気で言う
ひとは、今年中に死んでください。
以上、「親父の小言」でした。
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