ハロウィン雑記

■ハロウィーンへの思い入れ

ハロウィーンが近づいているという時期に、
仮装パーティに当然のごとく
参加する人の存在にわりと驚きました。

「仮装って、するんです?」と聞くと、
これまたトーゼンのように「します」という
余裕シャクシャクの答え。

どーなっとるんだ。

「HAPPY ハロウィ〜ン!!」
みたいな宣伝文句を、USJ のイベント告知かなにか
で見たけれども、	そもそも、
ハロウィンにハッピーとかアンハッピーがあるということ自体が
驚きじゃないです?
「ハッピーニューイヤー!」	みたいな、
おぉ、皆で祝おうではないか、
というような共通認識は、ぜんぜんないのに。

仮装さえすれば、そのメデタサを実感できるのかしらね。

キリスト教のお祭りだからウンヌン、というのはもう、
どうでもいいことですよね。

さわげて、うまい酒が飲めればそれでいい。
カボチャだろうがダンジリだろうが、
氏子だろうが魔女だろうがなんでもいい。
それが祭りですからね。
いちおう、宗教儀式が元にはなってますし。

余談ですが、新設される地域のまつりってあるでしょう?
市民が踊る!みたいなやつ。
ああゆうのって、基本的にムシズが走るんです。
	
壮大なる自己満足っちゅうか、
自己満足じたいはぜんぜん悪くないんですけども、
「祭り」ではないんですよねあれって。
「神に、なにも捧げてない」からね。
やっぱり神社なりお寺なり教会なり、
奉納ちゅうか縁起ちゅうか、人間の営みの豊かさを神に祈る、
というのが出発点として欲しいです。

踊る、パレード、団結、じゃあ
	「パーティ」でいいじゃないですか。
まつりじゃなくてもいい。
自然に走るムシズは、
「人間が不遜に神を語って祭りを作っている」
というところに原因があるのかも知れません。

〜余談おわり〜

■「仮装」の定義

しかし「仮装」って言い方はおかしくないですか?
ハロウィンの魔女とかカボチャかぶるとかって、
ハロウィンでは「正装」にあたりませんかね。
ジャックおランタン、でしたっけ。

“その格好をしないと雰囲気でない”
とう意味では、ハロウィンにおいてのユニフォームですらある。
日本の祭りにおけるハッピみたなもんでね。
だから「仮装」パーティに行くときは、
「いわゆるハロウィン的な衣装」を着て来てはいかんわけですね。
たとえばお正月、「仮装パーティしよう」って言ってんのに
紋付・袴で来やがった!みたいになるから。

「仮装パーティに行った時の写真」というのを
見せていただくと「ただの女装」というようなのをよく見ますね。
チアリーダとか。
んで男だとルパンとか。ハードゲイとか。
そういえば、
飲み屋の前をうろつく「悟空(天下一武道会仕様)」見ました。

…んで、あの、カラフルなアフロね。

…なにがおもろいねん。
サルの全身タイツとか。
なにがおもろいねん。
全身全霊をかけて
「ワタクシ、おもろない人間でございます」
ってノボリ立てて発表してるようなものだ。
ああ、おそろしい。

…まぁそれはさておき、
ハロウィンにおける「正装」に対して、
それ以外の「生活に支障の出る程度のへんてこなイデタチ」すべてを、
仮装と呼ぶことにしますか?

たとえば仮面をつけるだけでも、生活できないもんね。
たまに日差しの強い日、
仮面みたいなのをつけてチャリンコこいでるオバハンはいるけど。
そういう人は、
両腕に白ーいロングUVカット手袋をしてるから
「ハロウィンでは、ないね」ってわかるけど。
こないだ女子高生にもいたなぁ。

ここで
「欽ちゃんの仮装大賞」を思い浮かべるとイッキに
ややこしくなるのでやめよう。
もうあれは「装」ですらないから。


仮装パーティでは
「衣装のインパクト」を大事にするらしいですから、
参加者全員、
「出オチ」狙いなわけでしょう。

それで(そのイデタチのままで)、
盛り上がったり盛り下がったりしながら
朝まで飲み明かすっていうのは、
時間的にかんがえると99.8%くらいずーっと
スベり続けてることにならないですかね。
だんだん誰もお互いの格好のこと言わなくなって来て。

ああ、おそろしい。




■どんな仮装が現実的か

タイムリーにこう質問されました。

「今度ハロウィンのパーティがあるんだけど徳田3、
どんな格好したらいいかな?」
俺は
「ツタンカーメン。」
と即答しました。

あまりのスピードとイサギのよさに相手は腹抱えて笑ってましたが、
俺からするとたまたまその前夜、
京都で行われているらしいエジプト展の紹介番組を観たのを
0.05秒で思い出しただけでした。

何日かして同じ男が静かに俺に近づいて
「…ツタンカーメンは…現実的じゃない…」
と丁寧に謝りに来てくれました。

「現実的」ってなんなんだ(笑)!





■仮装クイズ

さらにしばらくして、「あのさ、今度の仮装、
サンタクロースっていうのはどうかな。ハロウィンに、サンタ。」

「それはダメ。」
と即答しました。
今度は0.02秒くらいだったでしょうか。
最後の「ンタ。」にかぶってたかもしれません。
せいいっぱいに考えた彼の「ウケる格好」だったのでしょうけど、
ぜんっぜん、ダメです。

さて、なぜ、ダメなのでしょう。


「それは仮装ではなく○○だから」

です。




■その答え(考え方)


どうして、ハロウィンの仮装パーティに
サンタクロースの衣装はダメなんでしょう。
「それは仮装ではなく○○だから」。

わかりましたか?

答えを言う前に、
まずは以下のふたつを想像してください。

1、大事なひとり娘が心配で仕方がないお父さん。
日曜日デートに出かけた娘を、こっそり着けて行きます。
同じ店内で、会話を盗み聞き…。

2、実行不可能な作戦を遂行する有能なスパイ。
麻薬取引の疑いのある、大金持ちの誕生パーティに紛れ込んだ。
毅然とさえ振る舞えば、バレずに済みそうだ…。



このふたつ、ふたりはどんな格好ですか。
1のお父さんは、普段とは違う格好ですよね。
家にいるような格好じゃあ、娘に見つかっちまいますから。

2のトムクルーズは、タキシードでしょうか。
通風口を匍匐(ほふく)前進する時とは違う格好には違いないでしょうね。

でもこのふたつには、共通点があります。
それは
「場所さえ変われば、その格好はぜんぜんフツウ」
であるということ。

すべての事情を知るわれわれは、
それが実は異様なお着替えだとわかります。
その代わり、その格好で普段家にいると
不自然ですわね。

お父さんが用意したいつもと違う服一式も、
クルーズが着飾るタキシードも、
シチュエーションが変われば問題ない服装でしょう。

そういう「着替えた状態」をなんと言いますか。

そう、

「変装」です。


○○にあてはまるのは「変装」でした。

そうなんです。
サンタクロースは(問題を思い出してね)、
場所と時期さえ変えればなんの不自然さもない格好ですよ。
クリスマスになれば、ピザを運ぶだけのバイト少年すら着ている。
コンビニでは店長までが…。男女の別なく…。

それは「仮装」ではなく「変装」に過ぎないんですよ。




■「変装」への誤解


多くのおもしろくない人がする、多くの「仮装」とやらが、
微塵もおもしろくないのはここに原因があります。
みんな、「仮装」のつもりなんですが
「変装」してるだけなんです。
シチュエーションのチグハグさを笑ってるだけで。
だからおもしろくないんです。

「仮装」は、その格好をすればいつ何どきでも
「なんなんだコイツは!」と驚かれなければなりません。
「仮面」は、いつ何どきかぶっても
「なんだコイツ!」って思われますから。
その「仮」です。

ですから、一番簡単な仮装は、女装です(女性の場合は男装)。
どのシチュエーションでも「おかしい人か!」と思われますから
てっとり早いですが、意外性を競う(?)仮装パーティでは
「なんだ、女装(男装)かよ…」と残念がられるかもしれません。

その意味で、俺が言った
「ツタンカーメン。」はなかなか的を射てましたね。
場所と時期を変えれば成立する、とゴリ押しされれば
まぁそうかもしれませんがその場合、
場所はエジプト、時期は7千年ほど前になりますんでね。
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