見たもの、思うこと。

【ガキ使】アメリカンポリスは差別でパワハラでイジメだったぜ!

 

う〜ん、どうなんですか?
そうなの?

 

正月のめでたさも一段落、一部で物議を醸している、2017年の年末放送の日本テレビ、ガキの使いやあらへんで!の「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」。

私の意見として、結論は

あれは差別なんかではないんじゃないか?
あれはパワハラなんかではないんじゃないか?
んで、どんな観方してんのってハナシよ?

です。
整理とかんたんな説明をしてみたいと思います。

まず問題が提起されたのは、オープニング間際の着替えパート。
浜田雅功さんが着替えた、エディ・マーフィについて、でした。

 

これに、あっっっ!と。反応した方がいたと。

「笑ってはいけない」浜田の黒塗りメイクが物議 黒人作家が語った不安
http://www.huffingtonpost.jp/2018/01/02/history-of-blackface_a_23321243/

今回は、そもそも設定が「アメリカンポリス」。
アメリカ風の装束が、これでもか出てきてもおかしくないシチュエーションではある。
そこへエディ・マーフィにがっちり似せた、「着替え」の範疇を超えた姿。
だからこんなに時間がかかってたの…!!という驚きもプラスされ、メンバーは笑いました。

「エディ・マーフィだから」笑ったんじゃないんです、ブラックフェイスだから笑ったんじゃないんです。いえ、もちろん、ゼロではないかも。改めて言えば「なんで黒人やねん」は「なんで白人やねん」「なんで動物やねん」と等価です。でも、どちらかというと今回のこれは「なんでエディマーフィ?なんでこのクオリティ(の高さ)?」というところがポイントなんですよね。すごすぎて笑う、という。これは同番組に出てきた「コロッケさんマスク」や「マーチン(鈴木雅之さん)マスク」でも起こった構図です。テレビってすごい、と思える部分でもあります。

では、同じエディマーフィでも「クランプ教授」や「Remember The Time」のファラオ役ではない理由は、今回がアメリカンポリス、だからですよね。ビバリーヒルズコップ、ですから。その意味だけで言えば「サマセット刑事(モーガン・フリーマン)」でも良かったし、「ジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)」でも良かった。あ、ブルース・ウィリスは、のちのコーナーで、ジミー大西さんが扮装してましたよね。そちら方面からの苦言は…あったんですかねぇ…。

黒人に扮する際の、黒塗り。
これって、本当に「黄色人種たる日本人が黒人を差別している、歴史を知らない日本人が国際的に問題視される人種差別、または隠れた差別感情を顕在化させる現象」なんでしょうか。

確かにシャネルズ(ラッツ&スター)はデビュー当時から、黒塗りでの歌唱で人気を博しました、が。やはりそれは問題あるだろ…?ということに、なったんでしょうね。

海外では、両目を引っ張ってつり目にすることは、アジア(中国/韓国/日本など)の民族を表す差別的ジェスチュアとして定着し、差別問題であるとして「思わずやってしまった」スポーツ選手などが陳謝する、ということが、何例もあります。

「つり目」ポーズで非難殺到のラベッシが謝罪、人種差別は否定
http://www.afpbb.com/articles/-/3128266

 

PC(ポリティカリー・コレクトネス)、つまり「政治的に正しい」と言われる観点からしても、心の中にどんなおぞましい差別感情や侮蔑精神が渦巻いていようとも、社会性や政治性を考えると、それは表出させちゃダメなわけです。

これは、根本的に「人類とは、差別する生き物」であることとは関係がない。表立って差別表現を曝け出す者は、社会的な不利益を被る義務がある、のです。
これは何百年もかけて、世界の人々が犠牲を払いながら勝ち取ってきたコンセンサスでしょう。でも「思わずやっちゃった」から、度々問題視され、指弾される。指摘されて、ハッと気づく感じ。だから素直に謝る。

今回の「アメリカンポリス」の例も「思わずやっちゃった」んでしょうか。
世界から指摘されたら「ああ、差別感情が噴出してしまった」と、謝罪しなければならないことなんでしょうか。

 

改めて言う必要があるとは思えませんが、人種差別は許されざることです。

さて根底に人種差別や人権意識の低さが隠れた、これは事例なんでしょうか。

私は、違うと思うんですよね。

なぜなら、不特定多数の「民族」を模倣したわけではない、からです。
世界的に著名な大スターの扮装をピンポイントでパーフェクトに仕上げる、というネタが「人種差別だ」と言われたら、もう、どっちか言うと「アメリカの警察っぽい扮装」で、しかも金髪の松本人志さんの方が問題なんじゃないのwwwと思えてしまいます。

ただ、気分を害する黒人がいても、それはおかしくない。
その一点に関しては、「別の選択肢もあった」と言わざるを得ません。

私としてはエディ・マーフィ、正解だったと思います。
これ、「アメリカ」「警察」「世代」を複合すると、「エディ・マーフィ」しかないんです。上に挙げたモーガン・フリーマンではダメ(刑事役がすぐに思い浮かばない)で、ウィル・スミスでもダメ(衣装が象徴的でない)です。一発で「刑事・警察関連、有名作品」とわかる衣装&見た目でないといけないし、出演者の世代にピッタリ合わないと現場で笑えないから、その配慮から考案されたはずです(ビバリーヒルズコップの公開は1984年)。

正月の民放で感じた「人権後進国」日本
http://blogos.com/article/269168/

でもこれって、難しいところだな…とも思います。

なぜなら、やはりテレビって「コンテキスト」が重要だからです。

 

つまり文脈、ですね。

流れ、というか、脈絡。

今回の、浜田さんの扮装を、一点の疑いもなく、ただただ面白い!!笑える!!と感じられる人は、「ダウンタウンの」または「ガキ使の」、文脈をしっかり把握してる人らなんです。

その中には「松本・浜田に人種差別的な思想はない」ということも含まれるし、過去、番組内で(「板尾の嫁」などの)外国人キャラが縦横無尽に活躍してきたという記憶も含まれる。

 

ただ、やはり上の駒崎さんの記事の冒頭にあるように、

正月は妻の実家に帰省して、普段あまり見ない地上波テレビがついていたので、家族そろって見ていました。

というような方の場合には、その文脈がすっぽり抜け落ちてますから、こう、何というか「ピンポイントでカチンとくる」というか「なんだこれは!!!」という過剰反応をする可能性も、やっぱり孕(はら)んでいるんですよね。

それを「空気」という言葉に言い換えてしまうと、もう山本七平の世界というか「それこそがこの日本を支配する…」みたいな論旨になってしまって陰謀論に堕してしまい金ないのですが、やはりテレビ芸は「文脈」で判断するのが一番正解に近いし、う〜んしかしその上でもやはり「他に選択肢はあったよね」とお思いたいよね、というのが今回の、私の立場です。

Amazonプライムでは放映直後から、「ビバリー・ヒルズ・コップ」シリーズが人気上位にランキングしてきてた事実も、この目で確認しましたからねww

 

 

それ(文脈について)を念頭において、次の話に。

ベッキーさんが、仕掛け人として登場しながらも予想外のサプライズとして、タイキックに見舞われる件(くだり)。

驚きながらケツに受ける、もはや罰とかそういう問題ではない理不尽さ。このシリーズの中で、「タイキック」は超のつく理不尽さが猛威を振るう打撃として、燦然と存在していますよね。ただ人形から「ホウセイ・タイキック〜」と音声が流れるだけで月亭方正さんが何発も喰らう、という風に。笑ったとか関係ないw

「理不尽さ」、そしてさっきの「文脈」ですよね。

上の記事や「パワハラだ!」「日本の人権意識の低さ!」「気分が悪かった!」と感じた方々にとっては、「女性への抑圧」とか「イジメだ」という「文脈」を、感じ取ったということになります。もちろんそれも、読解としては全面的に間違い、とも言えないでしょう。それは、認めるべきところでもあります。

ただ、大晦日、人気番組の中盤で、女性がお尻にタイキックを受ける(しかしこれを「タイキック」と呼んでいること自体が特許みたいなもののような気がするぞw)という衆人環視の状況が全国にオンエアされるという状況は、ベッキーさんご本人の意思がないと絶対に成立しないことでしょう。わかります?

ご本人に「これをやる意味がある」という確固とした判断があるから放送まで進んでいる。どうも、あれを「人権無視」だの「イジメ」だのとすぐに短絡する人らって、「笑いを取る」ことを、なんだか数段ほど、低く見ている心象が見て取れるような気がするんですよね。あんまりプロをナメンナヨ?と、思いません??

勝手に推察するに、ベッキーさんは「禊」ととらえられても良いから、タイキックを受けてるんです。その上で、放送してもらって結構、という事後承諾をしている。

このタイキックを受けたら彼女は、今後、あの「ゲス不倫騒動」を「このタイキック込み」で語れるんです。笑いを取りながら、話せるんです。

それが、今後の彼女の活動に、どれだけの福音となるか。
神妙に、なんなら毎回泣きながら謝罪しなければならないかのような空気を作っていたマスコミや、薬物で捕まったミュージシャンはすんなり許すが「復帰は早すぎる」となぜかなじりかねない勝手な視聴者たちに、新たな「文脈」を作る効果をもたらしているんです。

しかもさらっと女性ボクサーにチェンジしてるし。

 

どうです、イジメですか?これ。
パワハラなの?これ。

駒崎氏の記事には、感想としてこうかかれています。

これも非常に気分の悪いものでした。怯えて嫌がるベッキーさんに、「不倫の禊だ」と言って、蹴りを入れて、周りの男性芸人達がゲラゲラ大笑いする。

これのどこが面白いんだ、と。

単なるイジメであり、パワハラです。

ですって。

こんな、想像力も惰弱で文脈も理解できずに脊髄反射してるだけの記事をいつまでも論(あげつら)うのも逆にいじめているみたいでかわいそうな気がするんですけどもね。これの面白さがわからないのは、コンテキストが読み込まれてない、からに過ぎません。

 

改めて言う必要があるとは思えませんが、イジメ・パワハラは許されざることです。

例えば学校のイジメなんかは、教室すべてに「交番に直接つながるホットライン」があったら良いとすら思っています。

先日読んだ中野信子氏の著書「イジメ」はやめられない」を読んでますと、ああ、そうなのか脳の機能的に…人間てやつは…これはそれをわかった上で、構造として防止したり、対処したりする仕組みを作らなければ…ということがわかります。必読です。全ての小学校、会社、施設、ホテル、家庭に置いてほしい。

単にヒステリックに「イジメだ!テレビがイジメを助長してやがるぞ!」と叫んでても、根本的な解決にはならないんだな…と切実な思いにもなります。そして「プロナメンナヨ!?」と改めて言いたくなる。

 

この「絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」、期間限定で今、Huluで見れるのです。

Part.1〜Part.4まで、約90分ずつに4分割されています。

問題の「浜田マーフィ」は、Part.1の5:30あたりから。

問題の、「ベッキータイキック」の件は、Part.2の56:00あたりから。

 

→【ガキ使】絶対に笑ってはいけないラインナップ

 

フトッパラなことに2週間は無料で、何度でも観れます。
私はすでに有料会員なので、何度でも、途中からiPhoneででも、観れるのです。

どうせ「アメリカンポリス」は期間限定なので、今、無料登録(メアドがあれば)して、問題の箇所だけ確認して、2週間後に「さて、どうしようか…?」と考えればいいのではないでしょうか。そんなこと言ったらHuluに叱られるでしょうかww

意外な形で放送後も話題になってしまったアメリカンポリス。アメリカンである必然性は微塵も感じないながらw、自分として一番笑ったのは「ピストルバンバン」の浜田さんの手の形です(Part.1の1:25:00 あたり)。
あれもまぁ、「ある特定の属性の人たちを侮蔑し嘲笑した、差別を助長するものである」と言われたら、そう言えなくもないなぁ…なんて思ったりして。

 

 

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