「ダイエット」してるバカ

謹賀新年(糖質制限はやめろ、という意味で)

投稿日:2018年1月1日 更新日:

 

あけましておめでとうございます。

昨年(2017)、ほう…ほう…いくら言ってもこれは、通じない相手には通じないんだな…ほう…ナルホド…、という感覚を全身に浴び、「正しいことだから」「理解できるから」、うん、よし!今日から実践しま〜すッ!!という人はよほど柔軟な人なんだな…と、1年をかけ真に実感した私から、新年のご挨拶を申し上げる次第です。

いくら口角泡を飛ばして力説しても「まずお前を信用などできるか?ん?」という状態だとまず、正しい情報もいっさい入っていかないんだな〜というのがいろんな論説における、デマバトルを含め、よく見る基本的な構図ではあります。もちろん私の不徳のいたすところ、はとうぜん自覚しながらも、あれ?それだけではないぞ?という感覚が手足から染み込んできている感覚、があります。

その原因は「刷り込みの強さ」ですね。
刷り込み、インプリンティングがすでにすみずみまで完了してしまっている人にとって、いえこれは悪口ではなく「柔軟性に欠ける人たち」にとって、そう、カモの子供が最初に見た動くものを親ガモだと認識してしまうように、改変することはそうとうに難しいことのようです。

前置きが長いですねw
これは、なんのことに関して、でしょうか。

「糖質を食べると太ります」という、たったこれだけの科学的事実に対して、

「ラーメンは美味いよ?」
「白いご飯はやめられない」
「何を食べろっていうの?」
「お付き合いがあるから…」
「好きなもの食って死ぬなら本望」

と、聞いてもいないことまで口走るのを数多く、聞いてまいりました。
特に男性に多い。

太った体をどうすればいいだろう…という悩みに対する、この宇宙において唯一の答えが「糖質を食べるな」なんですよ。

「運動しろ」

でも

「揚げ物はやめろ」

でも

「夜食は控えて」

でもない、とお伝えしています。

「糖質を食べるな」

なんです。

悩み→原因究明→発覚

まで来て、対処法が無料でw、しっかりわかりやすくわかったのに、出てくる言葉は

「ラーメンは美味いよ?」
「白いご飯はやめられない」
「何を食べろっていうの?」
「お付き合いがあるから…」
「好きなもの食って死ぬなら本望」

なんです。お前らはアホなのか?アホなんだな?それでいいんだな??

ここで気になるのが「糖質制限」という言葉ですよね。最新ダイエットとして有名になりました。一般に、糖質を含む食材を減らす、または食事から消す、ことを指します。

NHKの「クローズアップ現代」でも2016年、すでに取り上げられました。

No.3841
糖質制限ブーム! ~あなたの“自己流”が危険を招く~
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3841/1.html

白いご飯をブロッコリーに変えられるカレー屋さん。
バンズをレタスに変えられるハンバーガー屋さん。
「麺なし」に変えられるちゃんぽん屋さん。

番組に呼ばれてらした群馬大学名誉教授の高橋久仁子氏は

これまでのブームは長くても半年、せいぜい1か月2か月3か月っていうところだったと思うんですが、これは、もう年の単位で続いていて、そのあたりに、糖質を一切食べないというような極端なことをやられても困るなという思いで、不気味さを感じています。

と感想を述べられています。不気味さを勝手に感じるのは個人の自由なのでいいんですが、糖質を食べないとどうやら痩せるぞ、ということがブームとして年単位の寿命を保っているということは、普通はそれだけ「正しさが大きいのではないか」と考えていいと思うんですが、不気味さを感じてしまうんですね、ええ、自由ですよ。

ちゃんと失敗者も紹介されていたので、とても良心的な番組づくりだとも思います。自己流で、いい加減な知識でやり始めて、健康を害し、リバウンドする人たち。さらに勝手に間違って自滅して「あれはダメなんですね…」なんて悪評を広げる人たち。

よく考えてみたら「自己流で、いい加減な知識でやり始めて」成功することなど、何かこの世に、一つでもありましたっけ?砂浜でお城作ってるんじゃないんですよ?いや、それにだって成功のメソッドはあるはず。

ダイエットだけが、「なんとなく失敗するのはその方法が悪いから〜」みたいな言い訳をすることが無条件で許されてる感じがします。リバウンド失敗しちゃった流行のダイエット法でてへぺろコツン、みたいな、アホかお前らが無知で間抜けなだけじゃねえかぼけ、と言いたくなる「自己流」の人々。まったく、勝手なものです。

もちろん詳しくはこのクローズアップ現代のサイトを見ていただきたい。とにかくこうやってアーカイブされていることは貴重です。ありがたい。

実はすべての元凶は、この番組でも紹介されていました、

国は、日本人の1日にとるエネルギーの6割程度を糖質で賄うということを推奨しているんです。
脂質やたんぱく質と比べましても、比率としてはとても大きいんですよね。

という部分にあります。

番組の最後に、前掲の高橋教授が

基本的に食事というのは、ごはんなどの主食があって、そして、そこにおかずがあるという、それを原則にして、その主食を食べ過ぎない。

とおっしゃっています。主食を食べすぎないことは推奨しつつ、「主食とおかず」の関係は絶対不可侵である、と断言されていますね。

ここなんです。だって国が推奨してるってことは、国が資格を発行している栄養士も、医師も、それに従うことになりますものね。エネルギーの6割を糖質で摂ったら、資質は2割、タンパク質は2割しか食べられないことになる。

 

人間の体って、タンパク質でできてるんですよ。
脳みそなんかは、脂質でできている。

なんで?動くためのエネルギーである糖質を、なんで毎日全体の6割も食べなきゃならないんですか?内臓とか皮膚とか、体を作るための材料たる栄養が不足して、中性脂肪だけが貯蓄されまくるに決まってるじゃないですか。余るに決まってる。しかも血糖値を下げるためのインスリンが出過ぎて、膵臓が壊れる可能性も飛躍的に上がる。

和食における、6:2:2という割合は、残念ながら完膚なきまでに間違っています。和食は、ヘルシーでもなんでもない。圧倒的に脂質・タンパク質が足りません。主食(白米)を腹一杯食うために計算された食事です。そこから「糖質制限」をして、主食を取り除いたら、残るのは「タンパク質や脂質すらも足りない食事」です。

あの和食の雄ですら…なのは、基準がおかしいからだった

なので、「糖質を制限」などする前に、「タンパク質と脂質をしっかり摂る」ことが何より大事です。これは科学的法則というか生物学的事実なので、申し訳ないですけど栄養士さんも、本当は反論できません。わかってて、仕方なく指導してらっしゃる方もいらっしゃるでしょう。あらゆるコマーシャルでやってる「脂肪を燃えやすくする」ということが全くのデタラメ(あるいは誤解へとわざと誘導する文言)であることも、知ってて推奨している可能性がありますよね。

伝統、をタテに健康を害するのはおかしくないですかどっちが大事なんですか医療費が増える原因ってそこなんじゃないんですか、っていう話です。

それはそれとして(他人のことはどうでも良い)、上掲のサイトでも出て来ましたが、「糖質制限」に限らず、「◯◯を制限」すると、「我慢している…ツライ…」という状況を、100%招来します。
我慢していることには、必ず反動がきます。つまり、リバウンドするということです。

「糖質は太るから…」と、我慢するでしょう?
「我慢と反動」は常にセット、ウラ・オモテの関係なのですよ。

 

我慢の一環として、様々な工夫することになります。

麺を無しにしてみる。
バンズをレタスにしてみる。
白米をブロッコリーにしてみる。

涙ぐましいまでの努力です。これらはすべて「食べたいけど我慢している」からこそ出てきた工夫ですよね。いかに「本当は食べたいんだ!!!」という気持ちが現れているか、よくわかる。その気持ちが出てくる原因はただ一つ、「我慢してるから」です。

これ、必要な栄養素である「タンパク質」と「脂質」をしっかり摂っていれば、湧いてこない欲求なんです。逆に言えば、「タンパク質」と「脂質」が足りていないから「糖質をどれくらい減らせばいいんだ…くっそー…!」という発想になる。「タンパク質」と「脂質」が充分に足りていれば、それ以上、例えば糖質などは「食べたい」と思わないのです。つまり、ちゃんとしたおかずだけでいい。主食、要らない。

精進料理が「大豆を肉に似せて…」「湯葉をお肉に見てて…」という、肉への欲求を隠せないようにw、必死で糖質を取ろうとする姿は、まるで「タバコを禁止する代わりにガムを…」「パッチを貼って…」というニコチン中毒者の涙ぐましさと同じです。そう、実は我々は単に「糖質中毒」に過ぎないのです。

 

制限は、してはいけません。

糖質を必死で減らすと、反動への「タメ」が増えるだけです。強力な弓矢の「しなり」が激しくなるだけ。糖質は、食べる必要のないものですから、それを考える前に「タンパク質と脂質をしっかり摂る」だけで、良いのです。

私は別に、コメを憎んでるわけでもないし、和食が嫌いなわけでもありません。
パンも食べるし、パスタも好きです。ラーメンは言うに及ばず。

彩華ラーメンを食べねばならぬ宿命からは逃げぬ。

ただ、例えば「こっちの方が乗り換え、安くて早いです。体にも良い」みたいな事実を言われてるのに、頑(かたく)なに

「丸ノ内線は便利だよ?」
「東西線はやめられない」
「何に乗れっていうの?」
「お付き合いがあるから…」
「好きな路線に乗って遅刻するなら本望」

とかいつまでも言ってる人がいたらどう思いますかって。正しいことが王道になるとは限らないのが世の常ですし、とうぜん何をどうしようが、個人の自由です。これは守りたい。

でも、反論できない事実と論理を突きつけられて、よく平気でいられるなぁ…というのが偽らざる気持ちです。完璧に徹底して実践しろなんて誰も言ってませんし、出来る必要もない。私にも無理です。ただ、正しいと言うことがわかってるはずなのにどうして感情で判断する、みたいなことになり続けるのか。

 

つまり帰納(きのう)すれば

健康に関する情報、ということだけでなく、私にとってこの「糖質」に関することは、「正しいことを随分、大人になってから聞いて、正しいと知りつつ生活その他を変革できるかどうかの柔軟性」を測る、重要なバロメータになっています。

ごちゃごちゃと言い訳ばかりで何にもしない、お腹ぽってりのおっさんたちは、開き直ってるだけなんですよ、たいがい。

俺はえらいんだ。今さら変えられない、という開き直りこそ、おっさんぽくっていいんだ。俺は説教する側だ。人を教育する側だ。今さら、何も勉強などしない。ビジネスで、そんなヒマはないんだ。俺はえらいんだ。

何を言いたいかというとつまり、「そんなおっさんらには、ほかの理屈においても、やすやすと勝てる」ってことですw

 

今年もよろしくお願いいたします。
こんな感じでいきま〜す。

 

 

 

 







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