おんな城主 直虎

おんな城主 直虎第三十八回「井伊を共に去りぬ」

 

 

これですね。

でもよく見ると今回は「井伊と」じゃなくて「井伊を」なんですね。堺へ、となりかけていたのに、やっぱりみんなで逃げよう、っていうことに。

南渓和尚(小林薫)が信玄(松平健)に、井伊を安堵してくれないかと直談判に赴いたんですね。実は武人でもある南渓和尚の胆力を信玄は見抜いたのか、「話すに足る人物」として、腹芸を見せ合う。でも井伊はそんなにほったらかしにしておいていいような地勢ではないので、近藤康用(橋本じゅん)の首を差し出背、と条件を出された。

井伊は再興しなくても、百姓が安んじて生きておられればそれでよい、という直虎の哲学が披瀝されましたが、これって現代のいわゆる「平和主義」に通ずる考え方ですよね。

戦争のない国にしたい、と願うというのはものすごく崇高な理念なんですが、現実として、その平和は軍事力の均衡(持ってるけど使わない、を含む)によって成り立っている。武力のない場所は攻め取られて、原住民の望まない形での「平和」を押し付けられている。それでも死ぬよりマシ、と平和主義者の方々はお考えなのでしょうけれど、どうも歴史を見る限り、人間は「家畜のように生き続けるくらいなら」と考えるパターンが多いわけです。

 

脱線しますが。

「平和憲法」と呼ばれる日本国憲法の中でも9条を、ものすごく大切に考えている人らってたくさんいるそうです。「9条を世界遺産に!」みたいな。戦後、日本が平和だったのは憲法のおかげ!と、なんの疑いもなく信じているようです。いえ、信じるのは自由なのでまったく問題ないと思います。思いますが、事実には反します。9条改正を口にすれば即右翼、という時代も長かったようですが、言うまでもなく日本国憲法を守らなければならないのは日本国だけです。国際的に他国の憲法を「尊重」するのは当然ですが、それを「遵守」する義務はどこにもない。「9条があるから日本は平和」は、「日本は神州ゆえに神風が吹いて守られる」と信じていた頃と、1ミリも変わっていない「宗教観」だと言えるでしょう。これが不思議なのは、あんなに理知的で、冷静で、知識豊富な人らが、このない「宗教観」に腰まで浸かって身動き取れなくなっているのか、と言うこと。「命が大事」という、最も原始的な恐怖に対する考えに没頭すると、ひょっとしてそれ以外が、どうも価値として上位に上がって来なくなるからでしょうか。

こういう話になった時、厄介なのは「命が大事/平和が大事」な方々に批判めいた意見を申し述べると、「おい、おまえは命が大事ではないと言うのか!?平和ではなく戦争を望むのか!?」という反論が出てくることです。
まるで命はいらない、戦争大好き、という意見を持っているように思われる。

これがいわゆる「平和主義者」の汚いところなんですがw、たとえば絶滅危惧種・ドラゴンのいる森を守れ!と言ってる団体があるとして。

 

たとえば、ですよ。

現代はドラゴンに適した大気の組成ではないので、人間の手によって森林を適度に伐採して、管理する必要がある。「ドラゴンのいる森を守る会」の人たちは、「古来、森を守ることがドラゴンを守ることに繋がっている」というドロイドの教条を守っている。いや、でも数千年前とは状況が違うので、まず科学的に考えてドラゴンを守るにはまず伐採を…となったら「貴様らは木々とドラゴンを討ち亡ぼす悪魔である!ドラゴンを守ろうとは思うわぬのか!?」と攻撃的になる。
いやいや、ちゃんと考えましょうよ、昔の言い伝えを守ってるから今まで無事だったんじゃなくて、実はすでに徐々に衰退していってるんですから。なんだと!?ドラゴンの命を守ろうとしない右翼!まったく自分らのやってることが逆にドラゴンと森を脅かしていることに気づいていない教条的左翼め…!

どちらも「ドラゴン・森」は大切だと考えている点は同じ。だから「翼」なんです、同じ胴体から生えてる。ほんとは両翼が力を合わせないとまっすぐ飛べないんですよね。

どっちかが片方にレッテルを貼って、どっちかを非難してバカにして、この状況って、大抵「スパイが作り出す擾乱(じょうらん)」の前段階ですよ。

擾乱
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%93%BE%E4%B9%B1&oq=%E6%93%BE%E4%B9%B1&aqs=chrome..69i57j0l5.184j0j4&sourceid=chrome&ie=UTF-8

 

つまり「漁夫の利」ってことね。

勝手に隣国が瓦解すれば、それを「鎮圧」させ「安定」させ「解放」させるための軍事力は、正義の美旗を持って繰り出すことができる、っていうことになる。

そんな歴史を、全世界で人間はずーっと繰り返してるんですよねえ。

史実はともかく、領主になって軍を率いる立場であった人が、とにかく平和であれば良いのだ、というような寝ぼけたことを言うわけがない。どうやって平和は維持されているのか一家の棟梁であった直虎が、「奴隷の安心」を求めるでしょうかね。そういう疑問が湧いてきます。

高瀬ちゃん(高橋ひかる)を武田の間者ではないかと疑う直虎。ほんとに間者だったのねw…とか言ってるうちに信玄が死去。まるで寿桂尼(浅丘ルリ子)の亡霊に取り殺されたかのように…w

 

これで戦国は一気に流動化し始める。

そしていよいよ、虎松が菅田将暉に!
いよいよ「松下虎松」が、「井伊直政」になっていく過程を描く段階に入った。
もう天正二年(1574年)になってる…この次の年、もう「長篠の戦い」ですからね。

 

今回の「直虎紀行」は、ここでしたね。
恵林寺(えりんじ)

 

 

 

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