https://twitter.com/nhk_naotora/status/861185098871439360
少女漫画のヒロイン的な言動、というか。
いえ、少女漫画もヒロインも、悪く言うつもりは毛頭ないのでござるが。
どうも、「イケメン同級生に翻弄され、感情をぐちゃぐちゃにされててんてこ舞いの主人公ヒロイン・直子(または虎子)、と言う感じがしてならぬ。
ドラマとしては、直虎(柴崎コウ)の成長や活躍がメインにならないといけないので、環境の変化は事件、そしてその決断に至るまでの感情表現というのは大切な部分なのです。
それにしても、「血を見るのはおなごは慣れておる!」とまで言い出して盗人(柳楽優弥)の打ち首はなしじゃ!と激昂して但馬守(高橋一生)に啖呵を切ったのに、当の盗人が逃げ出したとなった途端「今度捕まえたらノコギリびきの刑じゃ〜!」と、より残酷なことを言い出すヒステリックさは、史上、幾つもある「残酷すぎる女帝」を彷彿とさせてしまい、引きますw
なんとなく戦国の状況はシリアスに変化してきていて、これからだんだん、「ガンガレ!ずっこけヒロイン!」的な要素は減っていくのでしょう。
それにしても鶴(高橋一生)の活躍ぶりがすごい。
この人が、完全に井伊家の(というかドラマの)中心人物になっている。
中でも今回の傑出した場面は、小野但馬守政次と、奥山六左衛門(田中美央)との場面。あの距離感www
この六左衛門(奥山朝忠)は、あの奥山朝利(でんでん)の息子とも伝わる人。なぜか凋落した井伊家を見捨てず、のちに直政(寺田心)に仕え続けます。
温和・軽妙かつユーモラスな六左衛門と、真剣・陰鬱かつペシミスティックな政次との、あの感覚(間隔)。ちょっと、注目すべき瞬間でした。
しかしこのシーンの、高橋一生さんの芝居はすごかったですね。
あの瞬発的な動き、表情/目の変化。微妙で難解な立場の但馬守の脳内を、全てはわからないまでも、感じさせてくれる動き。
彼の働きで、「いや、何かあるんだな…」と常に、「引き」を作ってくれる。
そして直親(三浦春馬)の娘と名乗る女が登場。
逃げてる間に、やることやってた亀。
次回は、しの(貫地谷しほり)が活躍するっぽい。ということはまた、「女性目線の、ヒステリック路線か…」なんて言っちゃあ、怒られてしまうかもしれませんが…。