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徳田神也のblog。理詰め&BLUES。

DINOSAUR ROCK'N ROLL 7(写真なし)

   

 

 

お招きいただき、堪能してまいりました「DINOSAUR ROCK'N ROLL 7」

シークレットゲストは平井堅さん。

このイベントは、通常のライブと違って、多彩なゲストを招いたりして楽しむ、TRICERATOPSがオーガナイズして行われているイベント。

オーガナイズ(organize)

組織すること。(企画・催しなどを)計画すること。

※コトバンクより

 

2日間の日程で行われました。
2017年3月17日、18日。

17日(1日め)のゲストはユニゾンスクエアガーデン。

18日は「シークレットゲスト」という形で、そのお名前は公表されていませんでした。でも、「誰なんだろう」の期待は、普通のイベントよりも大きいものでした。

なにせ前回「DINOSAUR ROCK'N ROLL 6」、2日め(2014年4月12日)のシークレットゲストは、Mr.Childrenの桜井和寿さんだったのです。

私はこの時もお呼ばれしており2階席(関係者席というやつ)に座らせてもらってたんですが、桜井さん登場時、階上から見ると、スタンディングの客席は「うねって」ました。右へ左へ、まさに「人の渦」という感じ。あんなにギュウギュウのライブハウスの人たちが、あそこまで移動するの、初めて見ました。

そういう「バンド通には知れ渡っているでしょうけども的な素晴らしいミュージシャン」の枠を、軽々超えたビッグゲストが登場するのがTRICERATOPSのイベントの魅力の一つ。いろんなプロに、彼らが音楽人として認められている証拠だと思います。

今年7月23日に行われる日比谷野音のライブには、すでにシークレットゲストの登場が予告されています。どなたが登場するのでしょう。ハードル上がりますwww

 

さて、3年前の桜井さんの時もそうですが、このシークレットゲストというのは「シークレット」というだけあって、登場するまで誰かがわかりません。

登場する際「○○さんで〜す!」という登場の仕方、しないんです。
サプライズ登場、の粋を、きちんと守ってくれている。

確か桜井さんの時は「甲斐よしひろさんの真似をしよう」という趣旨で、「チャイよしひろ」というのをベースの林氏が演じ、甲斐よしひろのモノマネで盛り上がる、みたいな流れに引っ張って行って…あれ?本物来るの??ゲスト甲斐よしひろ?登場!?と一瞬思ったらその甲斐バンドの歌を歌いながら桜井さん出て来てええええええウオオオオオ!!!!みたいな、みんな頭が追いついていかない〜という衝撃的な、心のつかまれ方をしてました。

うまいなぁ、と思いました。

TRICERATOPSだけじゃないと思いますがベテランの域に達すると、みなさんトークも熟練の域に達するというか、「さだまさし」がかって来ると申しますか、音楽・歌・演奏だけでなく、トークも楽しみの大きな一つになっている。もはや「MC」というパートではない。30分くらいありましたかね。もちろん、これはゲスト登場への大切なフリ。本当に、声出して笑います。しっかりと面白いトーク部分です。いつかNHKで「今夜も生でトライセラ」とかあるかもしれないな。

いや、フリが大きくなりすぎて、ゲストは袖でドキドキしすぎてるんじゃないかというくらい、丁寧なフリが続きましたよ。ゲストが来ることはお客さんも全員わかっているので、誰だろう?とみんな心で思いながら、わははとトークを聴いています。

中野サンプラザでの12Bar“13”では、ボーカルギターの和田氏が「山崎まさよしさんの歌まねをする」くだりで「セロリ」が始まりました。でも声は「え!?似てる!…似すぎてる!」というインパクト。だって歌っているのは袖の山崎まさよしさん本人。そして登場。というくだりがありました。

同じ「12Bar“13”」では小田和正さんも登場しましたが、その際には、小田さんの名曲「言葉にできない」をカバーし、小田さんを思い浮かべ(「クリスマスの約束」での共演などを)、名曲の余韻をしっかり持った後、その後で本人がTRICERATOPSの曲「Fever」のイントロで飛び出して来るというフェイントをかけました。あれには驚いた。そして、客席を走り回る小田氏。

素晴らしいショーです。

余談ですがこのあいだ喫茶店で座っているとどこかの席の男女が「オダカズマサって70歳なんだね…」と語っていて「うそぉすごいね!」と感嘆していたのですが、その時ちょうど私は戦国武将の話が書かれた本を読んでいたので「織田…数正…?織田一政…?長生きの武将…織田…織田…長益のことかな…?ナガマスの間違いじゃないの?」と、しばらくぼんやり苦しんでしまいました。織田長益は織田信長の、年に離れた弟。「有楽斎」という名前が有名です。東京・銀座の横(日比谷の横)の「有楽町」というのは、この織田有楽斎の屋敷がこのあたりにあったことから付けられたんだそうです。

 

「ゲスト登場」への仕掛け

さて、そういう「フリ」はしっかりと考えられ、時間がかけられているので、そのタイミングががっちり合えば、観客は「そっち」に気をとられた瞬間から、いわば「違うことを考えている状態」なので、シークレットゲストの登場に、より驚くことができるんです。

今回は「山崎まさよしさんのマネをしてみる」というくだりが。それは、あ、ゲストがそろそろ…という「フラグ」でもあります。

和田氏が歌いながら。
そして吉田氏(ドラム)がやる。
林氏もやる。

で、小田和正さんのマネもやる。これは吉田氏がやる。吉田氏は、アルバム「Dawn World」の中の「Old Lighter」でボーカルをとっています。佳曲です。コーラスワークだけでなく、歌声そのものも素晴らしい。

林氏が高音の天井で頭を打ちつつw、違うモノマネも…というくだりになり、ファンにはおなじみの「堅まわし」をやろうということになる。これは平井堅さんの節回しというか、そういうニュアンスを以前からトークでやっていたんですね。ですから、特徴的な平井堅さんのポイントを彼らが押さえているのは皆、知っています。

そして和田氏が、平井堅さんの歌を歌う。

ここで、例の「声は袖にいる平井堅本人」という技が発動されます。

…でも今回は、その声を聞いた瞬間、多くの人が「いやこれはwwww」と、驚きとともに、わかってしまいました。

それくらい、平井堅さんのボーカル、というか声が凄すぎた。

 

誤魔化しきれない個性

いえ、前述の山崎まさよしさんもすごいんです。でもなんとなく(あくまでなんとなくですが)、山崎まさよしさんの声真似は、「聴き慣れている」んですよね。なんか、彼を真似る時はこうするよね、というポイントを、できなくても知ってる気がする。なので、似てても「似てる人っているよね!」という前提が出来上がっている。平井堅さんの声真似って、最初からかなり難易度高いことがわかっている。いや、音感鋭い和田氏といえども、これは難しいだろう…という期待感がありました、そして本物の声が聞こえて…これはすげえ。

で、歓声が上がったんですが、この声は「平井堅がそこ(袖)にいる!!!!」という期待感だったんですねw
TRICERATOPSの3人が、そこまで「バレてる」感を感じ取っていたかどうかはわかりませんが。

で、その流れでご本人登場、ということになったんです。

ここで重要なのは、フリに当たる部分で、小田和正さんの歌(「たしかなこと」)を、ちゃんと歌っているということ。
ちゃんと、歌詞もハミングにならず、吉田氏、林氏も、ちゃんと歌おうとしている(高音除く)。この、「ちゃんとしている」部分が、毎回、強いフリになっているんです。

ここが重要なところ、他と違うところなんですね。
つまり、「即興で始めたように見えるカバー」も、しっかりとした下地を感じさせる、そしてちゃんと、音楽として成立している。もちろん、即興ではない部分を、即興のように見せる技、も感じることがあります。でも、ほんの短い時間の演奏でも、始まると引き込まれる技術がある。だから、「音楽部分はしっかりと、安心して聴ける、楽しめるぞ」という信頼感が、「フリ」になってるんですね。

なので、いい加減ではないしっかりとした練習量であったり、打ち合わせの真剣さを感じるのですし、ロックバンドのライブを私のような見方をしていないであろうほとんどの実直なお客さんは、素直に驚かされ、純粋に踊らされ、心から楽しませてもらえるんですよね。楽しいです。

平井堅さんの人柄が偲ばれる共演は、「if(TRICERATOPS)」「POP STAR(平井堅)」と、素晴らしいものでした。音源化して欲しいくらい。

 

でも一つだけ不満が。

やはり3年前の「DINOSAUR ROCK'N ROLL 6」を見ている者としては、ゲスト(桜井氏)の登場のインパクトってすごかった、という記憶があります。

曲調ですね、単純に。
平井堅さんは、和田氏の「瞳を閉じて」の口パクからの流れで登場しました。いや、じゅうぶんなんですよ。すごかった。

しかしこれ、やはり「しっとり」するわけです。
名曲を聴けて嬉しい反面、ちょっと「静かな登場」になってしまうんですよね。雰囲気あって素晴らしかったんですが、トーク中に仕込まれていた「チークショー会いたーい!」の流れ。「ソレデモシタイ」の一節をトークに織り交ぜて、ご本人はそこがめちゃくちゃ緊張して練習した、とおっしゃってましたが、あの曲で登場してたら、会場の興奮はもっとすごかったろうなぁ、と夢想するのであります。


↑コメント欄の「このインド人、日本語うまいなw」に笑ろたw

 

でも、そのくだりを披露した時(もちろん会場は大盛り上がりでした)、平井堅ご本人が「もう、こんなマイナーな曲を…」的な謙遜コメントをおっしゃってたので、ご本人の意識としては「トライセラのファンの場にお呼ばれしている」という意識が強かったんでしょうね、おそらく。

だって、ぜんぜんこの曲、マイナーじゃなくないですか?

2014年のFNS歌謡祭のインパクト、いやそれ以前に上のPVのインパクトは、誰もがたぶん生涯忘れないものになるでしょう。

それにしても一瞬、衣装の話が出てましたが、あの平井堅さんの衣装、あれって既製品なんですかね?シルクのパジャマみたいな、でもディオールとかシャネルとか、ハイブランドの「誰が着るんだ…」と我々なら思ってしまう最新モードなものを着こなせる人だけに、そう思わせる。その答えはわからなかったですが、もしかしたら「誂(あつら)えている」のかな…とか思ったり…でもそれって、そうなったらもうマツコデラックスと一緒だな…とか思ったり…。

大盛り上がり、そして今年はTRICERATOPS結成20周年の年。

 

え、あの「15周年です!」の日比谷野音から、もう5年も経ちます!?

↑は、↓では許諾の問題でカットせざるを得なくなったあの伝説の洋楽メドレー(6:12あたりから)。

来年は、アルバムが届けられるかも…という告知も。

というわけで、他の「ダイナソーロックンロール感想」とは少しかけ離れた視点での文になってしまいましたが、TRICERATOPSは色々なことがわかり、知れ、勉強になり、楽しめ、踊れる音楽をハイレベルで提供してくれる素晴らしいバンドです。

とにかく演奏の全てに「これ、弾きながら歌ってるんですよね」的な、畏敬といいますか尊崇といいますか、そういうのが覆いかぶさってるんです。

…そういえば、SGは登場しませんでしたね…。

マネージャーØ氏、ありがとうございました。

 

 

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